こんにちは。日本国語力育成会です。
「うちの子は読解力がありません」
「国語はセンスのある子しか伸びないのでしょうか」
保護者の方から、このような相談を受けることがよくあります。
世間では今でも、
- 国語の読解力は生まれつき
- 今さら勉強しても伸びない
- 本を読む子しか国語はできない
と思われがちです。
しかし、本当にそうでしょうか。
私は長年、多くの子どもたちを見てきましたが、国語の読解力は「家庭の関わり方」で大きく変わると感じています。
しかも、読解力は小学生だけのものではありません。
中学生でも、高校生でも、浪人生でも、適切な方法で取り組めば変わります。
今日は、「子どもの読解力を家庭で伸ばす方法」についてお話します。
読解力は生まれつきではない
私は以前、理系の浪人生を指導していたことがあります。
彼女は国語の長文読解が大嫌いでした。
理系科目は得意なのに、国語だけがどうしても苦手。
受験においても、国語が最大の壁になっていました。
しかし半年間、長文読解の原理原則を中心に指導したところ、少しずつ変化が見え始めました。
問題を感覚で解くのではなく、
- なぜその答えになるのか
- 筆者は何を伝えたいのか
- 登場人物はなぜそう考えたのか
を丁寧に考える練習を続けたのです。
すると、お母様からこんな言葉をいただきました。
「国語に対する考え方が変わり、思考そのものが変わりました」
彼女はその後、難関国立大学に合格。
そして数年後、京都大学大学院に合格したと連絡をくれました。
読解力は、生まれつきの才能だけで決まるものではありません。
適切な方法で鍛えれば、いつからでも伸ばすことができるのです。
なぜ国語の授業で読解力が伸びにくいのか
実は、国語という教科には少し特殊な難しさがあります。
国語の先生は、もともと国語が得意だった人が多いのです。
つまり、
「感覚的に読めてしまう人」
です。
だからこそ、
「なぜ読めないのか」
を説明するのが難しい場合があります。
国語が得意な人にとっては自然に分かることでも、苦手な子どもにはそれが見えません。
結果として、
「国語はセンス」
「国語は才能」
と思い込んでしまう子どもが増えてしまいます。
さらに、学校では先生ごとに指導方針が大きく変わることがあります。
- 文章を感覚で読む先生
- テクニック重視の先生
- 問題演習中心の先生
子どもはそのたびに混乱します。
すると、
「国語って何をしたらいいのか分からない」
という状態になってしまうのです。
問題集をたくさん解くだけでは読解力は伸びない
読解力を上げたいと思ったとき、多くの家庭がまず問題集を買います。
もちろん問題演習も大切です。
しかし、問題を解くだけでは、読解力は伸びにくいのです。
なぜなら、国語は単なる知識科目ではなく、
「言葉を通して相手を理解する力」
だからです。
本来の読解とは、
- 相手の気持ちを想像する
- 状況を整理する
- 言葉の違いを感じる
- 自分の考えをまとめる
こうした力の積み重ねです。
問題だけを大量に解かせると、
「早く答えを出すこと」
ばかりに意識が向いてしまいます。
すると、文章を味わう力や考える力が育ちにくくなるのです。
家庭で読解力を育てる3つの方法
では、家庭ではどのようなことをすれば良いのでしょうか。
今日からできる方法を3つ紹介します。
① 会話で「考える力」を育てる
読解力の土台は、実は日常会話です。
特に大切なのは、
「YES・NOで終わらない会話」
です。
例えば、
「今日どうだった?」
だけで終わるのではなく、
- どうしてそう思ったの?
- そのときどんな気持ちだった?
- 相手はどう感じたと思う?
と、言葉を広げていく。
すると子どもは、
- 自分の考えを整理する
- 気持ちを言葉にする
- 相手を想像する
練習ができます。
これはまさに、読解問題で必要になる力そのものです。
② 家族で「読む時間」を作る
子どもに読書をさせたいなら、まず大人が読む姿を見せることです。
親はスマホばかり見ているのに、
「本を読みなさい」
と言っても、子どもにはなかなか伝わりません。
おすすめなのは、
「家族読書タイム」
です。
例えば、
毎週木曜日の20時から30分は、家族全員で読書。
その後、
- 今日読んだ内容
- 面白かったところ
- 感じたこと
を1分で発表する。慣れてきたら時間を5分にしてもいいかもしれません。
家族の中でタイマー係を作って、
時間が来たら「チーン」とベルを鳴らすのも楽しいですね。
たったこれだけでも、子どもの言葉は驚くほど変わります。
いつも「べつに」「何もない」と話したがらなかった子が
話し方が分かるようになり、長く話せるようになっていきます。
「読む」と「話す」を結びつけることで、読解力は大きく育つのです。
③ 聞いた話を説明させる
昔話や物語を読み聞かせした後に、
「どんな話だった?」
と説明してもらうのも効果的です。
- 主人公は誰?
- どんな出来事があった?
- 最後はどうなった?
- 登場人物はどんな気持ちだった?
こうした質問をすることで、
- 全体を整理する力
- 要点をまとめる力
- 感情を読み取る力
が育ちます。
これは長文読解で非常に重要な力です。
読解力は「人生を支える力」
国語の読解力は、単なる受験技術ではありません。
私はむしろ、
「人生を支える力」
だと思っています。
自分の気持ちを言葉にできる子は、自分を守ることができます。
嫌なことを「嫌だ」と言える。
助けを求められる。
相手の気持ちを理解できる。
誤解を減らせる。
これは、人間関係にも大きく影響します。
最近、子ども同士のトラブルを見ていると、
「言葉で説明できない」
「気持ちを整理できない」
ことが原因になっているケースも少なくありません。
だからこそ、国語教育は大切なのです。
国語力は親子で育てられる
読解力は、子ども一人だけで育てるものではありません。
家庭の会話。
親の言葉。
読書習慣。
こうした毎日の積み重ねが、国語力を育てます。
国語は問題集だけで伸びる教科ではありません。
だからこそ、家庭の力が大きいのです。
「うちの子は国語が苦手だから…」
と諦める必要はありません。
読解力は、いつからでも伸ばすことができます。
ぜひ、ご家庭でも今日から「言葉を育てる時間」を作ってみてください。
日本国語力育成会では、子どもたちがゲーム感覚で楽しく取り組める読解ワークを通して、“読解の感覚”を育てています。
国語は決して、一部の才能ある子だけのものではありません。
正しい方法で取り組めば、誰でも伸ばすことができる力なのです。


