国語力が伸びやすい子とは ”国語力の芽”を見逃さないで!

これまで様々な年齢の子たちに指導する機会をいただきました。

国語力を追究し続けられたのは

これまで出会ってくれた生徒さんたちのお陰です。

私のところに来てくれるのは

「国語をどうにかこうにかしてほしい!」という子や

「これから必要になるから国語力の土台を築いてほしい」という先見の明をお持ちのご家庭の子です。

国語力はこれからの時代はますます必要になってきます。

私はAIの台頭により、その傾向は今後ますます顕著になるとみています。

では、国語力はどうやって作り上げていけばいいのかというと、

答えは家庭の中にあります。 

 

 

 

 

近年、私が不安を感じるのは、

雑談を嫌がる子が増えてきていること。

 

 

ちょっとした質問にも答えられない。

答えたがらない。

答えを考えることが面倒くさそう。 

用件だけで済ませようとする。

 

理由はいろいろあるでしょう。

「話したくない」

「何と答えたら良いのか分からない」

「答えるのが面倒」

「無駄なエネルギーは使いたくない」

 

こういう状態の子をみると、

危ないな、と思います。

 

逆に頓珍漢で間違いだらけの日本語だけれど

いろんなことをたくさん話そうとする子は可能性があります。  

 

言葉を使う、ということは

伝えようとすることであり、

伝えたいがために言葉を求め続けることになります。

失敗を重ねても改善していけるし、

潜在的に言葉を求めているので、出合った時に瞬時に吸収します。

だから言葉に慣れていくし、

日々、ただ過ごしているだけで語彙力が増していきます。 

このような話好きの子に必要なのは

周囲の大人が寛容であること。

間違いを厳しく指摘せず、

やさしく教えてあげる。

時には小さな手助けをして、さらに国語力が育つようによい方向に導くこと。 

その子に合った本を教えてあげたり、

言葉の調べ方を教えてあげると良いでしょう。

 

ちなみに、

伝えようとするということは、

人を求めるということでもあります。

つまり、人と繋がれるということなので、孤独になりにくい。

さらに、言葉は使いようでは周りの人を明るい気持ちにしてくれます。 

自分が発した言葉で誰かが楽しくなってくれたら自分も嬉しくなります。

つまり、自他ともに幸せにできるということ。

国語力 = 幸せ力 と私が思うのは、こういうわけです。  

頓珍漢な内容でも間違いだらけの言葉でも

話好きの子には大きな可能性が秘められています。

是非、周囲の大人が理解して、伸ばしてあげてほしいものです。