天声人語の書き写しは効果ある?指導歴20年以上の国語教師が教える本当に国語力が伸びる活用法

国語の学び方

こんにちは。日本国語力育成会です。

「天声人語を書き写すと国語力が伸びる。」

そんな話を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。

学校や塾の宿題として取り組んでいる子どもも少なくありません。

しかし一方で、

「毎日書き写しているのに成績が上がらない」
「本当に読解力が伸びるの?」
「ただ写すだけでは意味がないのでは?」

という疑問の声もよく耳にします。

私は20年以上、国語専門で子どもたちを指導してきました。

その経験からお伝えできることがあります。

天声人語は非常に優れた教材です。しかし、「ただ書き写すだけ」では国語力は大きく伸びません。

伸びる子には、共通した取り組み方があります。

今回は、天声人語を本当に読解力アップにつなげる方法についてお話しします。


天声人語が長年教材として選ばれてきた理由

天声人語は朝日新聞のコラムです。

約600字という限られた文章の中に、

  • 社会問題
  • 歴史
  • 自然
  • 科学
  • 人物
  • 文化

など、幅広いテーマが盛り込まれています。

さらに、

  • 美しい日本語
  • 豊かな語彙
  • 読みやすい文章構成

も兼ね備えているため、多くの学校や塾で教材として採用されています。

「良質な文章を毎日読む。」

これだけでも大きな価値があります。

403 Forbidden


書き写しで身につく4つの力

書き写しには確かにメリットがあります。

① 語彙力が増える

普段の生活では使わない言葉や表現に自然と触れられます。

語彙が増えれば、それだけ文章を深く理解できるようになります。


② 漢字や表記に強くなる

繰り返し書くことで、

漢字

送り仮名

句読点

なども自然と身についていきます。


③ 良い文章のリズムを体感できる

文章にはリズムがあります。

何度も書いているうちに、

「読みやすい文章とはこういうものか」

という感覚が身についてきます。

作文が上手になる子が多い理由の一つです。


④ 集中力が身につく

600字ほどの文章を書き写すには集中力が必要です。

最後までやり切る習慣づくりにも役立ちます。

小学生の天声人語活用法 音読・書き写しだけでは読解力は伸びない!要約が必要な理由
小学生の天声人語活用法を国語教師が解説。音読・書き写しだけでは読解力は伸びません。本当に国語力を伸ばす要約のやり方や家庭でできる効果的な学習法を紹介します。


それでも「書き写しだけ」では読解力は伸びない

ここが最も重要です。

私はこれまで、多くの子どもたちを見てきました。

その中で、

毎日書き写しているのに国語が苦手な子

にもたくさん出会いました。

なぜでしょうか。

理由は簡単です。

書き写すことが目的になってしまっているからです。

例えば、

「今日は早く終わった。」

「毎日続けている。」

これだけでは、

文章の内容を理解したことにはなりません。

読解力とは、

筆者が何を伝えたいのかを考える力です。

手だけを動かしていても、その力は育ちません。


国語が伸びる子は「写す前」と「写した後」が違う

では、国語が伸びる子は何をしているのでしょうか。

私が指導してきた中で共通しているのは、次のような学び方です。

まず文章を音読します。

声に出して読むことで、

言葉のリズム

文章の流れ

表現の美しさ

が自然に伝わってきます。

次に、分からない言葉を調べます。

意味が分からないまま読み進めても、本当の理解にはつながりません。

そして書き写します。

ここで終わりではありません。

最後に、

「この文章で一番伝えたかったことは何だろう。」

と考える時間を作ります。

この「考える時間」が読解力を育てます。


私が最もおすすめするのは「一文要約」

もし時間がないなら、

書き写しの後に一つだけ取り入れてほしいことがあります。

それは、

一文要約です。

「この文章を一文で説明すると?」

この問いだけでも十分です。

例えば、

「この文章は○○について書かれている。」

「筆者が伝えたいことは○○だと思う。」

短くても構いません。

大切なのは、

自分の頭で整理することです。

要約を書くと、

「読めたつもり」

が通用しなくなります。

本当に理解できているかどうかがはっきり分かるのです。


小学生は親子で会話するとさらに効果的

小学生なら、

書き写しの後に親子で少し話をするだけでも十分です。

例えば、

「今日はどんな話だった?」

「一番印象に残ったところは?」

「自分だったらどう考える?」

そんな何気ない会話が、

子どもの思考を深めます。

国語は、一人で黙々と学ぶだけの教科ではありません。

言葉を使って考え、伝え合うことで大きく伸びていきます。


私が20年以上の指導で感じる「伸びる子」の共通点

これまで多くの子どもたちを指導してきましたが、

国語が伸びる子には共通点があります。

それは、

「正解を書こう」とする子ではなく、「考えよう」とする子です。

天声人語も同じです。

毎日書き写すことが目的ではありません。

文章を通して、

「なぜ?」

「どうして?」

「自分ならどう思う?」

と考えることに価値があります。

その積み重ねが、

読解力だけでなく、

考える力

伝える力

表現する力

へとつながっていくのです。


まとめ|天声人語は「考える教材」として使おう

天声人語の書き写しは、確かに価値のある学習法です。

しかし、本当に国語力を伸ばすのは、

「書くこと」ではなく、「考えること」です。

書き写しに、

音読

言葉調べ

一文要約

親子での対話

を少し加えるだけで、学びの質は大きく変わります。

20年以上国語教育に携わってきた中で、私は「国語は才能ではなく、学び方で伸びる教科」だと確信しています。

ぜひ天声人語を、単なる書き取り教材ではなく、「考える力」を育てる教材として活用してみてください。

日本国語力育成会では、お子さん一人ひとりの考え方や学習の癖を分析し、読解力だけでなく、「自分ならできる」という自信も育てる指導を行っています。

LINE登録者限定・無料国語力診断や、国語力添削コースもご用意していますので、お気軽にご相談ください。

▼答案診断では、今、何を、どう頑張ったらいいかが分かります。

わが子の国語力・答案診断
答案は“宝の山”です!模試やテストの答案が返却された後、どうしていますか?点数を見て、「今回はよかった!」「思ったよりできなかった……」と一喜一憂して終わっていませんか?しかし、本当に大切なのは点数ではありません。お子さまがなぜできたのか、…

▼国語力診断 お子さまの現在地を確認してみませんか?

無料国語力診断 お子さまの国語が苦手な原因を分析します
日本国語力育成会では、国語力を「表現力・読む力・想像力・俯瞰力・探求力を用いて、自分や他者、社会と対話し、人生を切り拓く力」と定義しています。国語力診断では、お子さまのどの力が強みで、どの力を優先して伸ばすべきかを確認します。「うちの子は国…

▼国語力添削コース 自宅で国語力アップを目指したい人向け

国語力添削コース
国語教師歴20年以上のプロが直接添削。国語力添削コースでは、読解力・記述力・思考力を育てながら、一生使える国語力の土台を築きます。国語が苦手なお子さま、中学受験・高校受験を控えた方におすすめです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

error: Content is protected !!