「国語力とは何ですか?」
そう尋ねられた時、多くの人は
「文章を読む力」
「漢字を書く力」
「テストで高得点を取る力」
を思い浮かべるかもしれません。
もちろん、それらも国語力の一部です。
しかし、日本国語力育成会では国語力をもっと広い意味で捉えています。
私たちは国語力を次のように定義しています。
国語力とは、
表現力・読む力・想像力・俯瞰力・探求力を用いて、
自分や他者、社会と対話し、
人生を切り拓く力である。
国語力とは単なる学力ではありません。
人とつながり、自分を理解し、より良く生きるための力なのです。
国語力を構成する5つの力
1.表現力
表現力とは、自分の考えや気持ちを適切な言葉で伝える力です。
近年、子どもたちは
「ヤバい」
「ウザい」
「エモい」
などの短い言葉で感情を表現することが増えています。
しかし、本来人間の感情はもっと複雑です。
悔しいのか。
寂しいのか。
不安なのか。
嬉しいのか。
自分の気持ちを正確に言葉にできる人は、自分自身を深く理解できます。
そして周囲とも良好な関係を築くことができるのです。
2.読む力
読む力とは、文章の内容や筆者の意図を正しく理解する力です。
説明文。
物語文。
随筆。
詩。
どのような文章にも柔軟に対応し、本質を読み取ることが求められます。
現代社会は情報であふれています。
だからこそ、情報を正しく読み解く力が必要なのです。
3.想像力
想像力とは、言葉として書かれていない部分を読み取る力です。
登場人物の気持ち。
言葉の裏側にある思い。
その場の空気感。
相手の立場。
これらを想像できる人は、人に寄り添うことができます。
想像力は、人間関係を豊かにする力でもあります。
4.俯瞰力
俯瞰力とは、物事の全体像を把握する力です。
長い文章を読んだとき、
「結局何が言いたいのか」
をつかむ力とも言えるでしょう。
情報があふれる時代だからこそ、
目の前の情報だけでなく全体を見る力が重要になります。
5.探求力
探求力とは、文章を通して知識や理解を深めようとする力です。
ただ読むだけではなく、
「なぜだろう」
「もっと知りたい」
と考える姿勢です。
探求力がある人は、生涯にわたって学び続けることができます。
国語力の本質は「対話する力」
日本国語力育成会では、
国語力の本質は「対話」にあると考えています。
対話とは、単に会話をすることではありません。
自分との対話
自分は何を感じているのか。
なぜそう考えるのか。
自分自身を理解しようとすることです。
他者との対話
相手の話を聞き、
相手の立場を理解し、
自分の考えを伝えることです。
社会との対話
本や新聞を読む。
歴史を学ぶ。
ニュースを見る。
様々な価値観に触れながら、自分なりの考えを育てることです。
国語力とは、この三つの対話を支える土台なのです。
国語力の育成は大樹を育てることと同じ
国語力を育てることは、大樹を育てることに似ています。
背丈だけ高くても、根が浅ければ強風で倒れてしまいます。
一方、しっかり根を張った木は簡単には倒れません。
国語力も同じです。
目先の点数だけを追い求めるのではなく、
時間をかけて根を張り、
幹を太く育てていく必要があります。
そのためには近道はありません。
しかし、だからこそ一生の財産になるのです。
なぜ今、国語力が必要なのか
現代社会はスピードを求めます。
SNSでは短い文章が好まれます。
動画は倍速で視聴されます。
効率化が重視される時代です。
しかし、人間は本来そんなに単純な存在ではありません。
人生において本当に大切なことは、
時間をかけて考え、
悩み、
理解していくものです。
国語力は、そのための土台になります。
だから私は、国語力はこれからの時代ほど重要になると考えています。
日本国語力育成会が目指すもの
日本国語力育成会が育てたいのは、
偏差値だけが高い人ではありません。
自分で考え、
人とつながり、
社会と向き合いながら、
自分の人生を切り拓いていける人です。
そのために必要なのが国語力です。
国語力とは、
表現力。
読む力。
想像力。
俯瞰力。
探求力。
そしてそれらを用いて、
自分や他者、社会と対話し、人生を切り拓く力です。
日本国語力育成会は、そのような国語力を育てるために活動しています。
