国語力・読解力の土台を身に付けるために、今日から親がするべきことは管理ではなく、会話です。

国語に悩める皆さん、こんにちは。

国語力・読解力の土台を身に付けるために

延べ1000人以上の子どもたちの国語力を見てきて、

またその保護者の皆さんとお会いしてきて思うことがあります。

それは

国語って生まれつきの能力で決まるんでしょ?

だから今から頑張っても無駄だよね???

という思い込み、刷り込みが強烈だということ。

10年以上、国語を教えてきた今、

私はその思い込み・刷り込みに対して、NO!と言います。

「ノー」の画像検索結果

私自身、実は学校の国語は得意ではありませんでした。

高校1年生の時、進研の記述模試で県で1位、全国で30番以内に入ったのがピーク。

しかもたった一度きり。恥ずかしながら。

国語はずっとわけの分からない、難しいものでした。

そんな私が今、国語教師になっています。

 

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ずっと学校の国語の授業に釈然としないものを持っていました。

中3の小説の授業の時、登場人物の気持ちを考えようという内容の時に、

「それは先生の思い込みでしょ?

この人に実際に聞いてみないと分からないと思う」

と国語の先生にハッキリ言いました。

その国語の先生の反応はと言うと・・・

私を蔑む様な目線を精一杯ヒステリックに送ってきただけで

何も言いませんでした。

「そんなこと言うなんて、あんたって馬鹿!?」とでも言いたかったようですが

実際、何も反論できなかったんだろうと思います。

なぜその答えになるのか、説明できなかった。

だからそんなことしかできなかったのです。

今もそんな国語の授業があちこちで展開されています。

そんな国語の授業が、国語嫌いな子を作っていると思います。

 

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大事なのは家庭での過ごし方

何をするのかよく分からないまま、

それっぽく授業しているという先生は国語には多い気がします。

そんな授業では国語力は身につくはずがない。

教える側に国語力とはこういうものだ、という定義と

そのためにこのように教える、という指針がないといけません。

学校に国語力のある先生がいないなら、

学校にクレーム言って担当を変えてもらう!のではなく、(時間と手間がかかるから)

各家庭で何かした方が早い。 

 

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国語ほど日々の積み重ねがモノを言う科目はありません。

でも学校や塾だけで真の国語力・読解力を身に付けるのは難しいです。

国語力は家庭での過ごし方で育まれます。

家庭での国語力・読解力の土台は

いかに自分の想いに、大切な人に耳を傾けてもらっているか、

つまり、自分の想いを表現する機会があるかということ。

真剣に聞いてくれる人がいれば

子どもは表現しようとします。

表現しようとして言葉を得ようとします。

言葉を得るために人の発言や文章に興味を持ちます。

それが国語力・読解力の基本、土台。 

 

指示待ち族の行く末

一方的なインプットでは国語力は身につかない。

国語力・読解力が足りないというご家庭は

アウトプットが不足している印象が強いです。

会話と指示はちがいます。

「早く〇〇しなさい」「分かった」

というやり取りは会話ではなく、指示です。

会話をせず、指示ばかりしていると、

子どもは指示されることに慣れてしまいます。

指示されることに慣れた子は、自分から動きません。

自分から考えようとしません。

指示を待つようになります。

国語の読解に関しては、

自分で道なき道を草をかき分けてグングン進むくらいの姿勢が必要ですから、

指示に慣れた子は国語の読解で不利になります。

私の子ども時代は…?

私自身は指示待ち族でした。

子どもの頃の私は周囲の大人と会話らしい会話をした記憶がありません。

どうやって国語力を養っていたのかというと、

書道と日記です。

私はいつもたくさん考える子で、

空を見ては空の青さに感動し、

草花を見てはきれいだと喜び、

消しゴムが転がるのを見ては面白がり…

それを誰かと共有したいと思っていたのですが、

クラスメイトは興味はないし、

周囲の大人は私の成績に興味はあれど、

私の興味があることには興味がないため、

今思えば、会話がほとんどありませんでした。

学校では”変わり者”と思われていたような気がします。

大人たちには”扱いづらい子”と思われていたようです。

いつも一人で過ごしていました。

「誰か、私の話を聞いてくれないかな」と思ってたどり着いたのが日記でした。

日記に毎日言葉を綴りました。

考えたこと、感動したこと、忘れたくない出来事…

その過程で、”自分の中にある思いに言葉を授ける”という練習をしていました。

「残しておきたい」「表現したい」という思いで

言葉を磨いて

言葉を選んで、

文章を書いて、

国語力を作っていけたと思っています。 

ちなみに・・・

小学5年生の頃、何がきっかけか忘れましたが、

「人間は一人なんだ。だから何でも自分でできるようにならないといけない」と悟り、一人を受け入れました。

要するに、友達作りや人を求めることをやめたわけですが、

しかし一人は楽でイヤではなかったのです。

集合写真でも一人で満面の笑顔で写っています。

こんなパターンもあります。

全然、参考になりませんね(笑) すみません…( ̄д ̄)

アウトプットを大切に

国語力・読解力に関しては、

インプット < アウトプットと言ってもいいかと思います。

是非、ご家庭でアウトプットができる環境作りをしてほしいです。

コミュニケーションが活発になり、親子関係も良い方に発展していきます。

国語力・読解力は人間力アップでもあるのです。

子どもの国語力を上げるために家庭でできることとは、

子どもの思考が回るようなコミュニケーションを

親がリードして行うということです。