「できるだけ偏差値の高い学校へ。」
受験が近づくと、このように考えるご家庭は少なくありません。
もちろん向上心を持つことは大切です。
しかし、受験の目的は偏差値の高い学校へ入ることだけではありません。
約20年間、多くの受験生を指導してきた中で私が大切にしてきたのは、
受験が終わったあとに『頑張ってよかった』と思える受験です。
今回は、志望校選びで後悔しないための考え方をお伝えします。

「幸せなお受験」とは何か
私はいつも保護者の方へお伝えしています。
受験は合格だけがゴールではありません。
受験勉強を通して、
- 勉強する習慣が身についた
- 自分に自信がついた
- 努力する喜びを知った
- 人として成長できた
こう思える受験こそ、本当に価値のある受験だと考えています。
偏差値だけで学校を選ぶ危険性
保護者の方からよく聞く言葉があります。
「せっかく受験するなら難関校へ。」
もちろん高い目標は悪いことではありません。
しかし、
偏差値だけを基準に学校を選ぶと、
子どもは
「偏差値が低い学校には価値がない」
という考え方を持ちやすくなります。
これは受験だけではなく、
人を見る基準にも影響することがあります。
学校選びで最も大切なのは、
その子に合う学校かどうか。
人からどう見えるかではなく、
子ども自身が幸せに学べる場所であることです。

志望校は途中で変えてもいい
受験生の中には、
「最初に決めた志望校は絶対に変えてはいけない。」
と思っている子がいます。
私はそうは考えていません。
成績は変わります。
本人の考えも変わります。
学校への印象も変わります。
だから、
志望校も状況に合わせて見直していいのです。
柔軟さは受験でも大切な力です。

模試判定を上手に活用する方法
模試では、
第一志望だけを書く必要はありません。
私は、
チャレンジ校(E判定前後)
と
実力相応校(C判定前後)
の両方を書くことを勧めています。
理由は、
子どものモチベーションを保つためです。
C判定が与えてくれる自信
C判定の学校が夏以降にA判定へ変わる。
この成功体験は想像以上に大きな意味があります。
子どもは
「努力すれば結果は変わる」
という実感を得られます。
この成功体験が、
第一志望への挑戦を支えてくれます。
E判定だけを見続ける危険性
反対に、
模試でE判定ばかり見続けると、
頑張っているのに成果を感じられず、
モチベーションが下がる子も少なくありません。
特に秋以降は精神的にも不安定になりやすい時期です。
だからこそ、
努力が形になる学校も一緒に設定しておくことが大切です。

偏差値よりも成長を大切に
偏差値は、
現在の学力を知るための一つの指標です。
しかし、
子どもの価値を決める数字ではありません。
受験が終わったとき、
「頑張ってよかった。」
そう笑える受験であること。
その経験は、
高校・大学だけではなく、
その後の人生にもつながっていきます。
私は、そのような「幸せなお受験」を一人でも多くの子どもたちに経験してほしいと願っています。
まとめ
志望校選びで最も大切なのは、
偏差値だけではありません。
子どもの個性や成長、
そして努力を前向きに続けられる環境を考えることです。
受験は人生のゴールではなく、新しいスタートです。
だからこそ、
学校選びも「合格すること」だけではなく、
「その子が幸せに成長できる場所か」という視点で考えてみてください。
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