隠しきれない過去~経験が人生を作る
目次
いざ勝負
忙しかった春。
ひと段落して先日、とある審査に臨みました。
実は半年前、
好奇心旺盛な私は
近所の体育館で、マイナーな武道を習い始めました。
近所なので、忙しくても通い続けられると思いまして。
その初めての昇級審査だったというわけです。
直前に、いつも教えてくれる先生に
初めて聞くことをあれこれ叩き込まれ、
混乱したまま本番に臨むことに(;’∀’)。
子どもの頃から自信があるのは声の大きさだけです。
気合だけは負けないぞと思って臨みました。
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私の過去がばれた!
審査は、普段滅多に見かけない重鎮の先生と
いつも教えてくれる先生の前で
数か月の成果を披露する形式でした。
何とかひと通り終えて、
ほっとして結果を待っていたのですが、
重鎮の先生の第一声は
「初めてなのか?」でした。
次に「何かやっていたのか?」と尋ねられました。
「これは、怒られているのか💦」と戸惑っていると、
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いつも教えてくれる先生が、
「空手をやっていたそうです」と代わりに答えてくれました。
普段から接していないと高齢者の話はどうしても聞き取りにくいものですが、
私の腰の安定感が未経験の人とは全然違うため、「びっくりした」と聞き取れました。
腰の安定感はなかなか手に入りにくいとのこと。
他にいろいろ言われたのですが、聞き取れませんでした。
最後に聞き取れたのは、
「ええもんみせてもらった!」という締めくくりの言葉。
審査結果は、その場では言われませんでした。
次回の稽古までお預けです。
人は経験と共に生きる
それにしても、
空手をやっていたといっても
数十年も前の学生時代のこと。
はっきり言って下手だったと思います。
しかし、たとえ下手でも、数十年前の経験が暴かれた。
それはつまり、
数十年前、週5回稽古に通い続けた日々が
しっかり私の血肉となっていたということです。
こうして数十年前の”秘密”があっさり暴かれてしまうのですから(笑)。
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経験は誰にも奪えません。
人は経験と共に生きるのです。
だから、「今」この時、日々何をして生きるかは大事です。
人は自分の経験とともに人生を送るのですから。
経験はその人の歴史となり、その人の人生を作るともいえます。
日々、何を自分に経験させるのかはとても大事です。
私の授業の真髄
国語力も同じ。
すぐに数字でわかりやすい結果が出なくても
惑わされず、
時間と手間を惜しまず、遠回りをいとわず、愚直に、
良質な練習・特訓を重ねさせて否応なしに体に叩き込む。
それが私の授業の真髄です。
そうすれば必ず、確実に生徒さんたちの国語力という血肉となって、
生徒さんたちの人生を支え、守ってくれる。
国語力は人生のお守りでもあり、
国語力は幸福力なのです。
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経験と仲間に感謝
雨上がりの稽古帰り、
急に懐かしい顔たちと、
大学生のころ毎日通った場所が私の瞼に浮かんで
胸が熱くなり、
汗にまみれた日々と、共に過ごした仲間たちに感謝しました。
もう会えなくても、
あの日々は、仲間たちは、今も私の中に生き続けているようです。
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