子どもの健全な成長を願う大人たちよ、質問力を鍛えよ!質問が持つ見逃せない2つの意味とは?
目次
今日もメール添削しています
こんにちは。タゾエです。
もくもくと湧き上がる入道雲を見ながら書いています。
今朝もメール添削からスタートしました。
毎日、全国各地から届くメールには、
生徒さんの近況が書いてあります。
もうすぐコンクールを控えている子、
暑さ対策を教えてくれる子、
花火大会が楽しみだという子、
ボクシングの井上選手の四階級制覇について教えてくれる子。
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いつも最後に私を気遣う一言を必ず添えてくれる子もいます。
「とても暑いので、先生も体に気を付けて下さいね」など。
嬉しいことです。
指導もさることながら、一人一人に返事を書くことは、毎朝の楽しみでもあります。
こうやってたくさんの意欲のある子たちと繋がれることを有難く思っています。
生徒さんからの質問
中には、国語以外の質問をしてくる子もいます。
今日の添削では6年生のK君が、
「先生が花火大会で絶対にしたいことは何ですか?」
と質問してくれました。
「絶対したいこと…」う~ん、なんだろう???(笑)
花火大会といえば、、、、、
大学生の頃の仙台七夕祭りの花火大会を思い出します。
サークルの先輩と合流するために大学に向かって歩く途中、
広瀬川を渡る橋の上で人混みで圧死しそうになって
「本当に死ぬかもしれない」と覚悟し、
花火どころではなかったことが思い出されます💦。
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しかし、いくつになっても質問されるというのは嬉しいものです♪
自分に興味を持ってもらっている、自分に関わろうとしてくれている、と感じられるからでしょうか。
質問が持つ見逃せない意義
質問は「あなたに感心がありますよ」というサインです。
そして思考回路を開くツールでもあります。
だから子ども時代には、たくさん大人が質問するべきだと思っています。
私はたくさん質問します。
メール添削でも、オンライン授業でも
「あなたはどう思う?」「あなたはどうなの?」などとよく聞きます。
すぐに答えてくる子もいれば、黙りこくってしまう子もいます。
または「わかんない」「普通」などとそっけない答えが返ってくることも。
質問しても返事がない子
黙ってしまう子は、無視しているとは限りません。
どう答えたら良いのか分からないか、
おどろいて硬直しているのかもしれません。
つまり、質問されることに慣れていない場合があります。
思考回路が開拓されていない状態といえます。
しかし、思うように返事が返ってこないことに苛立つ大人は質問しなくなります。
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そして指示ばかり出すようになってしまう。
返事が「イエス」「ノー」だけで済むような声掛けです。
思考回路が開拓されていないからこそ質問をする必要があります。
しかし、周囲の大人が質問しないとすれば…
悪循環に陥ります。
質問されない子の行く末
先ほども述べたように、
質問は「あなたに興味があるよ」というサインでもありますから、
質問をされないということは、
「あなたには興味がない」という無言のサインを送り続けることになるのです。
その様な子は、悪い方向に進むと
「自分はどうでもいい存在」と結論付けて、
自己肯定感が下がってしまう可能性もあります。
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大人がするべきこと
とはいえ、返事が返ってこないのはツライ時もありますね。
私は、最初は「イエス、ノー」で答えられる質問から入り(ジャブ)、
慣れてきたら簡単な言葉で答えられる質問にしていきます(フック)。
最終的には、
「あなたはどう考える?」「あなたの意見は?」という質問に
堂々と答えられるようにしてあげたいと思っています。
「あなたは」という言葉を使うことは、
その子をステージの真ん中に立たせてスポットライトを当てるような効果があります。
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答えが返ってこなくても、めげずに、言葉を変えて答えやすい質問にするようにしています。
自分の言葉で答えてみる経験をさせる。
その繰り返しで、だんだんスムーズに答えられるようになります。
子どもの健全な育成を願う大人がするべきことは、質問力を鍛えるということです。
たとえ返事が返ってこなくても、質問を続けることに意味があります。
「あなたに感心があるよ」というサインを送り続けることになるからです。
質問には価値があります。
おまけ:生徒さんの質問への答え
さて、冒頭の生徒さんからの質問には少し悩みました。
真っ先に苦い思い出を思い浮かべたので(笑)、気を取り直して考えてみました。
「ベランダでアイスを食べながら花火鑑賞したいです」と答えました。
実は数か月前に引っ越したばかりです。
津波を懸念して、高台に引っ越しました。
安心は手に入りましたが、買い物が大変になりました…(;^_^A
高台なので花火が見えるのではないかと期待ししているのですが。
さて、どうでしょうか。