国語に悩める皆さん、こんにちは。
日本国語力育成会です。
ニュースを見ていると、有名人やスポーツ選手、企業などの不祥事が報じられることがあります。
そのたびに私は、出来事そのもの以上に気になることがあります。
それは、
「書いていなかったので分かりませんでした。」
というような説明です。
もちろん、規則は分かりやすく示されることが大切です。
しかし、本当にすべてを一つひとつ書かなければならないのでしょうか。
読解力とは「書かれていないこと」を考える力
例えば、スポーツ選手には行動規範があります。
そこには、
「競技以外の場面でも社会の模範となる行動を心がけること」
と書かれていることがあります。
ここには、個別の禁止事項がすべて書かれているわけではありません。
それでも多くの人は、
「社会の模範となる行動」とは何かを考え、自分で判断します。
これが読解力です。
文章を読んで、その背景や筆者の意図まで考える力。
つまり、「書かれていること」だけでなく、「書かれていないこと」も読み取る力なのです。

「書いていない」が増える社会
最近では、
「そんなことは書いてありませんでした。」
という言葉を耳にする機会が増えたように感じます。
もちろん、本当に説明不足な場合もあります。
しかし、中には、
本来なら自分で考えられることまで、
「書いていない」
という理由で責任を回避しようとする場面も見受けられます。
その結果、
学校や公共施設、お店には、
禁止事項の張り紙がどんどん増えていきます。
以前、私は待合室の壁一面に注意書きが貼られている病院を見かけたことがあります。
「ここまで書かなければならない時代なのか。」
そう感じたことを今でも覚えています。

SNS時代だからこそ必要な読解力
背景には、SNSの普及もあるのかもしれません。
短い文章や一言だけでやり取りをする機会が増えました。
すると、
相手の真意を考えるよりも、
言葉をそのまま受け取る読み方が当たり前になりがちです。
読解力とは、
文章の表面だけを読む力ではありません。
筆者が本当に伝えたいことを考えながら読む力です。
この力が弱くなると、
誤解や対立も生まれやすくなります。
読解力は人とのつながりをつくる
私は国語を教えながら、
読解力とは単なる受験のための力ではないと感じています。
読解力があれば、
相手の気持ちを理解しようとする姿勢が育ちます。
そして、自分の考えも適切な言葉で伝えられるようになります。
つまり、
読解力は、人と人とをつなぐ力でもあるのです。

家庭で育てたい「考える習慣」
子どもたちには、
たくさんの言葉と出会ってほしいと思います。
そして、
「どういう意味だろう。」
「なぜそう書かれているのだろう。」
と考える習慣を身に付けてほしいのです。
読解力は、一朝一夕で身に付くものではありません。
家庭での会話や読書、学校での学びを通して、少しずつ育っていく力です。
だからこそ、
子どもの頃から「言葉の背景まで考える習慣」を育てることが、これからの時代にはますます大切になるのではないでしょうか。
読解力は、問題集だけでは育ちません。
文章の背景を考えること、人の気持ちを想像すること、そして自分の考えを言葉にすること。
その積み重ねが、本当の読解力につながります。
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「読解力を伸ばしたい」「記述問題が苦手」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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