はじめに
「大丈夫。」
「別に何でもない。」
「気にしなくていいよ。」
子どもからそんな言葉を聞くと、つい安心してしまう保護者の方も多いのではないでしょうか。
しかし、私は20年以上子どもたちを指導する中で、
「子どもの言葉だけでは、本当の気持ちは分からない」
という場面を何度も見てきました。
今回は、なぜ子どもの言葉だけをうのみにしてはいけないのか、そして親としてどのように関わることが大切なのかについてお話しします。

子どもは自分の気持ちを正確に言葉にできるとは限らない
大人でも、自分の気持ちを言葉にすることは簡単ではありません。
まして、発達途中の子どもならなおさらです。
子どもが本心をうまく伝えられない理由は、さまざまあります。
- 言葉の力がまだ十分に育っていない
- 自分でも気持ちを整理できていない
- 親を心配させたくない
- 怒られたくない
- 周囲の空気を読んで本音を隠してしまう
つまり、
子どもの言葉と本当の気持ちが一致しているとは限らないのです。
「自主性を尊重する」と「丸投げ」は違う
保護者の方から、
「うちは子どもの自主性を尊重しています。」
という言葉を聞くことがあります。
もちろん、自主性を育てることは大切です。
しかし、それが
「子どもにすべて任せること」
になってしまってはいないでしょうか。
子どもが一人で悩み、一人で結論を出し、その結果だけを聞く。
もしその過程に親が寄り添っていないのであれば、それは自主性を育てることとは少し違います。
自主性とは、
安心して相談できる大人がそばにいるからこそ育つものだと私は考えています。

子どもが本当に求めているもの
大人になってから、
「もっと話を聞いてほしかった。」
「苦しかったとき、一緒に考えてほしかった。」
と振り返る人は少なくありません。
子どもが求めているのは、
答えをすべて与えてもらうことではなく、
一緒に考えてくれる存在です。
親子の絆は、血のつながりだけで自然に育つものではありません。
日々の会話や、一緒に悩み、考えた時間の積み重ねによって育まれていきます。
「何で言ってくれなかったの?」では遅い
子どもに対して、
「困っていたなら言ってくれればよかったのに。」
と思うことがあるかもしれません。
しかし、
「助けて。」
という一言を口にすることは、子どもにとって想像以上に勇気が必要です。
さらに、国語力が発達途中の子どもは、自分の気持ちを筋道立てて説明することがまだ難しい場合があります。
だからこそ、
親は言葉だけで判断するのではなく、
表情や行動、小さな変化にも目を向ける必要があります。

親にできること
私は、
子どもの言葉を疑えと言いたいのではありません。
言葉だけで判断しないでほしいのです。
子どもの話をしっかり聞きながら、
- 最近元気がない
- 表情が暗い
- 食欲が落ちた
- よく眠れていない
- 好きだったことをしなくなった
そんな小さなサインにも気づいてあげてください。
子どもの言葉と様子を合わせて見てこそ、本当の気持ちが見えてくることがあります。

子どもの人生に伴走する
子どもは、まだ一人で人生を背負える年齢ではありません。
だからこそ、
時には少し踏み込み、
時には少し距離を置きながら、
成長を見守っていくことが大切です。
周囲の評価や世間体よりも、
まず目の前にいる我が子の心に目を向けてください。
親にできることは、
すべてを決めてあげることではなく、
「いつでも助けるよ。」という安心感を与え続けることなのだと思います。
おわりに
子どもの言葉は大切です。
しかし、それだけが真実とは限りません。
だからこそ、
言葉を聞き、
様子を見て、
一緒に考え、
必要なときには手を差し伸べる。
そんな「伴走する親」であってほしいと願っています。
子どもは、安心できる居場所があるからこそ、自分の力で前へ進んでいけるのです。
日本国語力育成会では、お子さん一人ひとりの考え方や学習の癖を分析し、読解力だけでなく、「自分ならできる」という自信も育てる指導を行っています。
LINE登録者限定・無料国語力診断や、国語力添削コース、答案診断もご用意していますので、お気軽にご相談ください。
▼答案診断では、今、何を、どう頑張ったらいいかが分かります。

▼国語力診断 お子さまの現在地を確認してみませんか?

▼国語力添削コース 自宅で国語力アップを目指したい人向け



