「塾の宿題が終わらない。」
これは中学受験をするご家庭から、毎年のように寄せられる相談です。
・宿題が多すぎて毎日夜遅くまで勉強している
・子どもが泣きながら机に向かっている
・親も「早くやりなさい!」と怒ってしまい、毎日のように親子げんかになる
この状態が続くと、勉強だけでなく親子関係や自己肯定感にも影響します。
20年以上、中学受験生を指導してきた経験から言えることがあります。
宿題が終わらないときは、「もっと頑張らせる」よりも、まず勉強の進め方を見直すことが大切です。
今回は、宿題が終わらない子どもに親ができる5つのことをご紹介します。
① 完璧主義を手放す
最初に手放してほしいのは、
「宿題は全部終わらせなければいけない」
という考え方です。
もちろん宿題は大切です。
しかし、量をこなすことだけが目的になると、理解せずに作業するだけになってしまいます。
宿題は「終わらせること」が目的ではありません。
理解することが目的です。
100%終わらなくても、しっかり理解できた宿題の方が何倍も価値があります。

② やることを全部書き出す
宿題が多すぎると、
子どもの頭の中はパンク状態になります。
まず紙に書き出しましょう。
・算数
・国語
・理科
・社会
・復習
・暗記
「見える化」するだけでも、
子どもの不安はかなり軽くなります。
③ 優先順位を決める
すべて同じ優先順位ではありません。
例えば
・締め切りが近いもの
・理解が必要なもの
・短時間で終わるもの
・今後の成績に影響が大きいもの
親子で相談しながら順位を付けます。
ここで大切なのは、
親が一方的に決めるのではなく、
子ども自身にも考えさせることです。

④ 「今日はここまで」を決める
「全部やりなさい。」
では終わりが見えません。
今日はここまで。
今週はここまで。
具体的なゴールを決めます。
すると、
「終わった!」
という達成感が生まれます。
この成功体験が、
次の日のやる気につながります。
⑤ 少しずつレベルアップする
優先順位3位までできるようになったら、
次は4位。
その次は5位。
ゲームでレベルアップするように、
少しずつ負荷を上げていきます。
急に全部やろうとすると続きません。
できた日は一緒に喜び、
できなかった日は責めるのではなく、
「次はここまで頑張ってみよう。」
そう声を掛けてあげてください。

親に必要なのは「待つ力」
この過程で最も大切なのは、
親の我慢です。
でも、「我慢」というより
待つ力と言った方がいいでしょう。
最初から大量の宿題をこなせる子はいません。
子どもには一人ひとり許容量があります。
その器を少しずつ大きくしていくことが大切です。
結果を急ぐと、
子どもの心は苦しくなります。
人の成長は機械のようにはいきません。
親は管理者ではなく伴走者
宿題の管理を子ども一人で行うのは難しいものです。
だからこそ、
親は「やりなさい」と命令する人ではなく、
一緒に作戦を考える伴走者になってください。
・今日は何から始めようか。
・ここまでできたね。
・次は何を頑張ろうか。
そんな会話を積み重ねることが、
子どもの自立につながります。
中学受験は親子の二人三脚です。

幸せなお受験を目指してください
私はいつも、
「幸せなお受験」
という言葉を大切にしています。
受験は、合格だけが目的ではありません。
親子で悩み、
工夫し、
一緒に成長する時間でもあります。
受験が終わったとき、
「結果はどうであれ、家族みんなで頑張ったね。」
そう笑って振り返られる受験は、その後の人生にとって大きな財産になります。
中学受験を、苦しい思い出だけで終わらせないでください。
家族みんなが成長できる「幸せなお受験」を目指しましょう。
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