「塾に何年も通わせているのに、国語だけ成績が上がらない」
保護者の方からよく相談される悩みです。
算数や英語は成績が上がったのに、国語だけは変わらない。
あるいは、一時的に上がってもすぐに元に戻ってしまう。
なぜ、このようなことが起きるのでしょうか。
実は、国語には他の教科とは異なる特徴があります。
それは、
国語の問題を解く力と、国語力そのものは別物である
ということです。
なぜ塾に通っても国語の成績が上がらないのか
多くの塾では、
「いかに効率よく問題を解くか」
「どうすれば点数が取れるか」
という指導が中心になります。
これは塾として当然です。
なぜなら、塾は点数や偏差値を上げることが求められているからです。
しかし、この方法が効果を発揮するのは、
ある程度の国語力が身についている子どもです。
国語力の土台がない子は塾の授業についていけない
国語の成績が伸びない子どもの多くは、
長文読解の問題以前に課題があります。
例えば、
- 長い文章を読むことに慣れていない
- 文章を理解しながら読めていない
- 問題文の意味が分からない
- 読んだ内容を整理できない
といった状態です。
この状態で長文問題を何十題解いても、根本的な解決にはなりません。
むしろ、
「国語は苦手」
「国語はつまらない」
という意識が強くなり、さらに成績が下がることもあります。
塾に通っているのに国語だけ伸びない子の特徴
塾では、
「文章は読めて当然」
という前提で授業が進みます。
そのため、
- 国語力の土台がある子
- 国語力の土台がない子
の差はどんどん広がっていきます。
国語力のある子は解き方を学んで成績が伸びます。
一方で、国語力の土台がない子は、
問題演習を繰り返しても成果が出ません。
まず確認したい!子どもの国語力チェック3項目
塾に長年通わせても国語の成績が上がらない場合は、
まず現状を確認しましょう。
以下の3項目は、ご家庭でも簡単に確認できます。
① 音読をさせてみる
文章を音読させると、
その子が文章を理解しながら読んでいるのかが分かります。
例えば、
- 句読点を無視する
- 意味の切れ目で読めない
- 機械的に読み進める
場合は、
内容を理解せずに文字だけを追っている可能性があります。
② 読んだ後に内容を説明できるか
文章を読んだ後に、
「どんな話だった?」
と聞いてみてください。
説明文なら話題を、
物語文なら出来事や登場人物の変化を答えられるか確認します。
読んだ内容を説明できない場合は、
文章を最後まで読んでも理解できていない可能性があります。
③ 問いの意味を理解できるか
意外と見落とされがちなのが、
問題文そのものを理解できているかです。
例えば、
「なぜですか」
「どのような気持ちですか」
「本文中から抜き出しなさい」
など、
何を問われているのかを正確に理解できるでしょうか。
実際には、
問題文を最後まで読めていない子も少なくありません。
塾では国語力そのものを育てることは難しい
誤解してほしくないのですが、
塾が悪いわけではありません。
塾には塾の役割があります。
しかし、
塾の主な目的は
点数や偏差値を上げること
です。
そのため、
- 読み方
- 考え方
- 言葉との向き合い方
といった国語力の土台をじっくり育てる指導は、どうしても後回しになりがちです。
国語の成績を上げるには土台づくりが必要
日本国語力育成会では、
国語力には複数の要素があると考えています。
その中でも最も重要な土台は、
文章を理解しながら読む力です。
この力は、
テクニックや解法だけでは身につきません。
日々の読み方や言葉との向き合い方の積み重ねが必要です。
まとめ|塾で国語が伸びないときは国語力の土台を見直そう
塾に通っているのに国語の成績が上がらない場合、
問題の解き方だけを増やしても改善しないことがあります。
まずは、
- 音読
- 内容理解
- 問いの理解
の3点を確認してみてください。
国語の成績が伸びない原因は、
「勉強不足」ではなく、
国語力の土台にあることも少なくありません。
お子さまの答案や読解の様子を見て、
何につまずいているのかを知ることが、成績向上への第一歩です。
「塾に通っているのに国語だけ成績が上がらない」
そんなお悩みをお持ちの方は、お子さまの答案を見直してみませんか。
日本国語力育成会では『わが子の国語力・答案診断』を行っています。



