算数が得意だから理系!とは限らない。
中学受験を控えた子で
私のところにくる子は
算数や理科は得意という子が多いです。
うちの子は算数や理科が得意だから理系!と明言する親御さんがいます。
これまで20年近くこの仕事をしてきた私の感覚では、結構多い(^▽^;)
うちの子はバリバリの理系なんです!
と、どこか誇らしげなお母さんもいたな…
算数や理科はやった分だけ成果が出やすい。
一方、国語はどんなに問題を解かせてもすぐに伸びない。
子どもも、すぐに結果が出ない国語は嫌い。
親も
何からしていいか分からない。
もう何をどうさせていいやら分からない。
塾からも
国語よりも算数や理科の方が点が伸びやすいので
算数や理科に力を注ぎましょう(国語を捨てましょう)、
と提案される。
毎年、聞く話です。
もう驚かないもん(笑)
でも!
ちょっと待ってください。
”その時”は良くても、
後々、こんなことが発生するかもしれません。
それは中学校に入ってからです。
中2あたりから
なぜか数学が苦手になってきて、得点できない…。
なぜ?
あんなに算数はできたのに!
結果が出ないことに親は焦り、
子どももモチベーションが下がり、
全体の成績も落ちてくる…
焦りと不安のループにはまる。
算数と数学。
実は同じようで同じではありません。
数学になると、
論理性が求められます。
複雑な思考回路が必要になってくるということです。
論理性、複雑な思考回路って言われても…
と思うかもしれませんね。
私が算数が好きな子に理由を聞くと、
ここにたどり着くことが多いのです。
↓ ↓ ↓
ただ黙々とやれるから。
つまり、
単純作業だから。
単純作業 = 考えなくていい = 複雑な思考回路が要らない
(※断っておきますが、すべての算数好きな子がこのような考え方とは限りません。
そうではない子もたくさんいると思いますよッ)
法則に従って淡々とこなす作業という意識で
算数と向き合ってきた子は、
複雑な思考回路は使わないので、養えません。
意図的に回避したともいえるでしょう。
では、これを養える科目は?
はい、国語です。
国語が全ての科目の土台と言われるのはこういうわけなのです。
大事な成長期であり、
将来の土台を育む時期である、
小学生の時に国語に力を注がないのは
未来を〇〇〇〇〇ようなものです!
(きつい言葉なので自粛します。好きな言葉を予想して入れてください(^▽^;))
嫌がっているなら、
なおさら国語にしっかり取り組ませるべきだと考えます。
苦手だろうとなんだろうと。
子どもの将来を思うのであれば、ですが。
今日は
算数が得意だからといって、
理系とは限らないですよ、というお話しでした。
また近いうちにお会いしましょう(*^▽^*)
おわり