小論文が書けない!入試の小論文を書くために鍛えるべき力とは
国語に悩める皆さん、こんにちは。
日本国語力育成会です。
今日は小論文についてのお話です。
よく「小論文の書き方が分からない!」と相談を受けます。
最近、ますますこの悩みを持つ子どもが増えてきているなあと感じます。
そもそも小論文を書くためには、
文章力プラス、“ある力”が必要です。
Table of Contents
入試小論文、書けないテーマはどうする?
小論文が苦手な子に話を聞くと、
「書けるテーマと書けないテーマがある」と言います。
彼らは出題されるテーマを無意識に以下のようにとらえています。
書けるテーマ=自分が知っていること、興味があること
書けないテーマ=知らないこと、興味がないこと
でも小論文は自分が興味がないものでも書かなくてはいけません。
ではどうしたら自分が書けないテーマについて書けるのでしょうか。
まず、小論文では何を問われているかというと、
文章を書く力ももちろんですが、
あらゆるテーマを自分事として考える力、
すなわち“自分ごと化する力”です。
自分ごと化、というのは
自分と関係を見出すこと。
与えられたテーマと自分の繋がりを見出せば、自然と書くことが湧きあがってきます。
価値観の乏しさが小論文を書けなくする
しかし小論文を書けない子というのは
普段から自分が興味がないこと、自分に直接関係のないことは、
「自分とは無関係」のレッテルと貼って、
すばやく意識の外に追いやる習慣を持っていることが多いです。
だから普段から物事を掘り下げて考えることが出来ないし、
実は興味を持つことにすらあまり深く考えることが出来ません。
その様な彼らのことを情報の取捨選択が速い、といえば誉め言葉ですが、
裏を返すと、物事を判断する際の価値観が乏しいのです。
彼らの価値観は主に以下の2つでしょうね。
好きか、嫌いか、
自分の利益になるか、ならないか
これだけで判断して生きていくことが効率の良い生き方、と思っています。
確かに悩まなくて済むので省エネな人生ともいえるでしょう。
個性重視の教育が小論文を書けなくする?
価値観はこの2つ以外にもたくさんあるのですが、
この2つの価値観メインで生きていくと、少々中身の薄い寂しい人生になるかもしれません。
(ちなみに、その自分の価値観は長文読解で醸成することができます)
それは世相や家庭や学校での教育も反映されています。
最近の教育は“自分の個性を開花させること”に重点が置かれつつあります。
いわば、自分中心の教育です。
それは悪いことではないのですが、自分を取り巻く周囲への関心が薄くなりがちで、
人間関係の中で大切な“思いやり”にもつながることです。
そしてこの教育の傾向が今後もますます強まることから、
小論文を書く機会は増加する一方で、
小論文を書く力がない子が増えていくと予想されます。
どんなテーマの小論文でも書けるようにするために
入試の小論文を書く力を付けるには
文章力はもちろんのこと、
日頃からいろんなテーマに対して、
自分事化して考える習慣を身に付けることが大切です。
最初は「これは自分の生活とどんな関りがあるかな~」くらいでいいのです。
小さなところから始めましょう。
そうすればどんなテーマでも恐れることはなくなります。
それでは近いうちにまたお会いしましょう。