天声人語が国語の勉強に活用できる理由

国語に悩める皆さん、こんにちは。

日本国語力育成会です。

天声人語を書き写したり、音読したりして国語力アップを図っている人は多いようですね。

天声人語の記事が人気があるようなので

またまた天声人語の記事を書いてみます。

天声人語が国語の勉強に活用できる理由

天声人語は使いようによっては

国語力アップに有効なツールですが、

それだけで国語力アップすることは難しいとも思います。

天声人語の活用で身につく力

私は天声人語を正しく活用することで以下のような力が身につくと考えています。

【天声人語の活用で身につく力】

1.正しい言語感覚

2.新しい知識・語彙

3.行間を読む力

1つずつ見ていきましょう。

1.正しい言語感覚が身につく

私たちが正しい日本語を身に付けるのは、日常の体験の積み重ねです。

一冊の教科書だけで身につくものではありません。

質のいい体験を積み重ねることで、正しい日本語感覚が身につきます。

ですから、毎日触れる日本語は厳選すべきなのです。

特に幼少期に触れるものには注意してほしいものですね。

ネットはもはや言うまでもありませんが、

今や、“喋りのプロ”であるはすのテレビのアナウンサーでさえ、日本語は間違いだらけです。

そのような中で、天声人語は正しい日本語で書かれている数少ない媒体の一つ。

毎日、天声人語に触れることはおススメです。

「正しい日本語」の画像検索結果

新聞の編集部のチェック体制はまだ厳しく機能しているように感じます。

具体的には音読したり、書き写したりと言った方法があります。

2.新しい知識・語彙が身につく

天声人語を読む中で

意味が分からない言葉や疑問に思うことが出てくるはずです。

そこを見逃さず、次のアクションを起こす習慣を身に付ければいいですね。

ネット、図鑑、図書館などに行って調べてみるのです。

興味が少しでも湧いたものはそのまま放置しないこと。

疑問はすぐ解決!という習慣を身に付けさせる。

自分の世界が広がる楽しさを味わえるようになります。

「調べる 子ども」の画像検索結果

3.行間を読む力が身につく

実は天声人語の著者はちょっとひねくれているところがあって(笑)

最初の段落で結末を容易に想像できないように書いています。

最初と最後の段落を比べてみると、全く関係のない話をしている時がよくあります。

「よくココから“ここ”に持ってきたなあ~」と感心することもしばしば。

それが執筆者の力。

最初で話に引き込み、最後に予想外の所に持っていく。

そして読者を「なるほどね~」とうならせる。

関連画像

さらに天声人語は主張を明確に述べていません。

結局、筆者は何が言いたいのか。

そこを読み取れる力こそが読解力なのです。

何でも分かりやすい!の罠

今はどの本も文章も主張を明確に書かないと読者に振り向いてもらえないので、

どの本も記事も分かりやすーく書いてあります。

本屋に行けば「〇〇が分かる本」とか小学生向けのような題名の本がズラリ。

「小6でも分かるように書け!」と声高に叫ぶコンサルタントがいますが、

何でも分かりやすくしてあげることは一見親切なようで、

私たちから考える力や読み取ろうとする力、読解力を奪っているのです。

それは”分かりやすさの罠”と呼んでも良いでしょう。

分かりやすさの罠は、私たちから思考力を奪います。

大人の関わりが不可欠!

天声人語で三つの力が身につく、とお話してきました。

ただし、大人のかかわりは不可欠です。

1人でこれを楽しんでやれる、という子はどんどん一人でさせたらい良いのですが、

最初は嫌がる子がほとんどのはずです。

ですから周囲の大人が促進するように関わらないといけません。

具体的な方法をご紹介します。

様々な音読に挑戦する

子どもの音読を聞くのはもちろんいいのですが、

デュエットで一緒に音読するのもいいですよ。

合唱のように一体感が出て、なぜか笑いがこぼれます。

また早読みに挑戦してタイムを競うのは盛り上がります♪

こうやって一つの文章を何度も読むことで言語感覚が知らないうちに蓄積されていきますし、

子どもにとっては親が自分と楽しい時間を過ごしてくれていると感じられるだけで嬉しいものです。

感想を言い合う

「どう思った?」と聞いてあげます。

この質問に対して答えがなかなか出てこないようであれば、

「この話、好き?嫌い?」

とどちらかの立場を決めてもらいます。

「どうでもいい」は禁句。

その後で「その理由はある?」と何か一つでもいいので理由を言わせてみること。

そして大人にも同じ質問をさせて答えてみせることです。

要約する

これが天声人語をするうえでは一番効果的です。

200字くらいに要約するには、

筆者の主張を読み取ることは必須で、

あとは必要な情報をピックアップしなくてはいけません。

その練習は長文読解の時に役立ちますし、

小論文を書く時にも役立ちます。

正しい言語感覚はほんの数日、数回の訓練では身につきません。

継続的に行うことが大切です。

天声人語のメール添削講座を開講しています

天声人語の要約は非常に有効な手段なので

私の生徒さんたちにもさせています。

「天声人語の要約はすごく力になってます!」と実際に感想を言っています。

天声人語の要約によって

戦力外だった国語で闘えるようになった”という嬉しい感想もいただいています。

ご家庭からの声⑦

当初、国語は戦力外と考えており、4科目で受験に挑む予定でしたが、お陰様で、夏頃から急に記述で点が取れるようになり、後期に入ってからは偏差値も右肩上がりです(最後の11月駿台模試で国語偏差値66)。本当に有り難うございます。短期間で上昇したこと自体が驚きですが、加えて、他4科目と同水準まで上がってきたことに只々驚いております。本人も、最難関の国語で戦える様になったのは、100%天声人語のお陰だと申しておりました。

(メール添削指導受講生 Kさん)

やっぱり要約は効果的なんだな~と実感しますので、

是非とも各ご家庭でやっていただきたいのですが、

「要約を見てあげられるか自信がない」という方の声をよく耳にします。

また教室に通えない人、海外にお住まいの方もご覧いただいていますので、

その様な方向けに天声人語の要約をメールで添削する通信講座を開講しています。

一つの天声人語の要約がAになるまで繰り返し書いてもらいます。