中学受験 漢字が苦手な子の漢字学習法 漢字学習で大事な2ステップ!

国語に悩める皆さん、こんにちは。

中学受験と漢字学習

中学受験の生徒さんのお母さまから

「うちの子は漢字が覚えられない」という話を頻繁に伺います。

今日は漢字の学習方法についてのお話です。

漢字の問題は暗記問題ではない

漢字の問題を暗記と捉えている人が多いのですが、

まずここが間違えています。

漢字を正解するには、

確かに暗記も必要ですが、

暗記力だけでは漢字は出来ません。

 

漢字の問題を暗記、と捉えている子は

知らない言葉を見ると

「習っていないからわかんない」「これは知らない」と言ってすぐに諦めます。

「諦める」の画像検索結果

 

習っていなくても、知らない言葉でも解答できることがあります。

 

漢字問題の解き方

漢字の問題は文になっていますよね。

例えばこんな問題があったとしましょう。

 

・駅のカイサツで待ち合わせをした

 

 

漢字が出来ない子の解き方

漢字が出来ない子は

大抵、「カイサツ」の部分だけを見て

自分の知識の中にある「カイサツ」と読む漢字を検索し、

解けるか、解けないかを一瞬で決めます。

誰だって「カイサツ」だけを見ても何のことやら分かりません。

 

一方漢字がよくできる子は、カタカナ以外の部分をちゃんと読んでいます。

カタカナ部分の意味を把握するためです。

カタカナの前後、文全体を見ると「ああ、駅にあるアレね」と分かります。

分からない漢字の問題が出てきたら

でも「改」だけは分かっても「サツ」が分からない時、どうするでしょうか。

 

以下は先日の生徒さんとのやり取りです。

「『カイサツ』は何をするところ?」

「ピッとしたり、切符を通すところ」

「『切符』、を意味していそうな『サツ』と読む漢字は知ってる?」

「あ、分かった!」

嘘みたいですが、こんなちょっとヒントを出すだけで正解にたどり着けることは少なくありません。

 

このように、前後から意味を考え、

漢字の持つ意味を考えさせることで自分で分かることがあります。

漢字の練習とは、答えのヒントを自分で見つける練習でもあります。

漢字問題も読解力が必要なのです。

漢字学習のやり方

実際のテストや入試では一人でこの作業をしなくてはいけません。

つまり、漢字の勉強は

ただの暗記でなく、

①文脈から漢字の意味を特定し、

②その意味を持つ漢字や熟語を答える、

というステップを踏む練習が必要ということです。

 

採点する時はただ〇、×を付けるのではなく、

意味を考えさせ、出来るだけ自力で正解を見つけられるように誘導します。

この作業は考え方の指導でもあります。

だから漢字問題も最初は一人でやらせない方が良いです。

一点凝視の思考は伸びにくい

書いても書いても覚えない子は

漢字が持つ意味まで考えていません。

ひたすら熟語だけを暗記している。

もっとたくさん暗記すれば漢字問題が出来るようになると信じています。

でもそれだと時間がかかってしまいます。

 

漢字問題で取りこぼし続けている子は一点凝視思考をしていることが多いのです。

問題になっているカタカナ部分だけを見て、

自分が解けるか、解けない問題かを一瞬で仕分けする思考。

その思考では今後は伸びにくい傾向にあります。

点をつないで線を描く思考こそが必要

私がおススメするのは、

前後から問題になっている言葉の意味を予想し、

その意味を持つ漢字を自分の頭の中の引き出しから呼び起こすやり方。

いわば、点と点をつないで線を描く思考です。

線をつなげば何か形ができます。

こういう思考力が生きていくうえで大切です。

「点と点をつなぐ」の画像検索結果

 

今の塾も学校も

効率よく難関校に通すことが最優先になっているため、

一点凝視の思考>>>線を描く思考

になりがちです。

 

しかし一点凝視の思考と、線を描く思考、

長い目で見れば、どちらが伸びしろがあるのかはおのずとお分かりのことと思います。

 

一点凝視の思考ばかりしていると

自分自身の考えを深めることができず、短絡的な思考になってしまいます。

 

線を描く思考は自分の思考を深める力にも繋がり、さらには発想力にもつながり、

どんな問題が起こっても柔軟に対応できる生きる力になります。

関連画像

たかが漢字問題と言わずに

たかが漢字問題ととらわれがちですが、

ただの暗記ではありません。

繰り返しますが、漢字問題も読解力が必要です。

今日から漢字問題のやり方、変えてみませんか。

 

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