【一文読解】上級 課題①

日本国語力育成会は、

真の国語力を持つ人の育成をすることで

日本の発展に貢献することを目指しています。

そこで、日本国語力育成会が実際に使っている一文読解の問題を、随時公開することにしました。

国語力を育むトレーニング・一文読解のやり方

オンライン授業の生徒さんに ウォーミングアップで始めた、一文読解。 私の趣味である漢文の一節、 子ども時代に読ませたい名文、 人生の生き抜く知恵を教えてくれる名文…

一文の読解すらできない状態で、長文の読解ができるはずがありません。

長文読解で困っているお子さんの役に立てばうれしいです。

国語力に困っているご家庭でご活用ください。

準備

用意するもの

①課題文(書き写したもの、プリントアウトしたもの、手書きのものでも良いです)

②筆記用具

③罫線の引いてある紙

記録を残していきたいなら、一文読解用のノートをを作るのもよいでしょう。

 

必要な人員 2名

①学習者

②出題者

出題者は親御さんなどの大人が良いですが、兄弟姉妹、友達などでも良い勉強になると思います。(*^-^*) 

 

 

青い文字が出題者のアクションです。

 

問1

問1 次の課題文を10秒みて覚えなさい。

無意識がベースになっている豊かな知は、世界を呪ったり、破壊しようなどとはけっして思わないのである。

『頭が良くなる思想入門』 新野哲也  新潮社

出題者は、課題文を隠す

 

問2

問2 さっき覚えた文を、手元の紙に書きなさい。

 

書き終わったら、出題者が答え合わせをする。 

 

問3

問3 この文は何について書いてありますか? この文の話題は何ですか?

 

答え  無意識が土台になっている豊かな知性 

 

問4

問4 「無意識が土台になっている豊かな知性」とは何だと思いますか?

 

答えの例 

深く理解した上で自然と身に付けた、自他ともに繁栄をもたらす賢さ。

「無意識」と「豊かな知」を別の表現に言い換えられていること。

課題文中の言葉をそのまま使うと答えたことになりません。注意しましょう。

 

✖の回答例:たくさん知識があること。

「豊かさ」とは数だけを表すものではありません。
「無意識」「豊か」の意味を考えます。

問5

課題文中の「世界を呪ったり、破壊しよう」という行動は、どのような現象を表していますか?

答えの例:戦争 テロ行為 など

具体例を挙げる練習です。課題う文を正確に読解し、内容を理解できていれば、何かしらの具体例が出てくるはずです。

問6

この課題文が言いたいことはどういうことですか?

答え 

深く理解した上で自然と身に付け、自他ともに繁栄をもたらすような賢さは、世界に悪影響をもたらすことはない。

※「世界を繫栄させる」とまでは言ってはいけません。 

深く理解した上で身に付け、自他ともに幸せにするような知性があれば、最近世界中で多発している、「世界をぶっ壊してやる!」「誰でもいいから人を傷つけたい」などの理解できない事件・犯罪を引き起こす破壊的な思考をすることはないということではないでしょうか?
”豊かな知性”を子どもの頃から養ってあげたいですねぇ。
そのために大事なのは国語力です!

問7

問5 この文に対する、あなたの感想を述べなさい。

感想として、「分からない」は答えになりません。

最初は「好き・嫌い」、「賛成・反対」など簡単な内容で良いので

自分の立場を決めて、表明する練習をしましょう。

以下の形式を使ってください。

「私はこの内容は(好き・嫌い・賛成・反対…その他)です。なぜなら・・・・だからです。」

 

出題者も感想を述べる

生徒の感想に対して、出題者が感想を述べる。

生徒の感想について良かった点、疑問点などを伝えた後に、

出題者も課題文に対する純粋な感想を述べましょう。

討論をして話題を発展させる練習になります。 

おわり