子どもの国語の読解力を上げる方法!生まれつきの能力?家庭で子どもの読解力を上げる!
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今から国語の読解力は身に付けられる?
「国語の読解力は生まれつきの能力で左右される」
「国語の読解力は今から勉強してもあまり伸びない」
こんな思い込みが世間には結構あるようです。
今日はこの思い込みが正しいかどうかについてお話します。
国語の読解が大嫌いだった生徒さんからの嬉しいお知らせ
私は国語の読解力はいつスタートしても伸ばせるもの、と考えています。
数年前、理系の浪人生を指導していたことがあるのですが
彼女は本当に国語の読解が嫌い。
当然、受験を突破するために国語が最大のネックになっていました。
半年という短い時間でしたが
長文読解の原理原則を教え、過去問を中心に指導しました。
お母様からは国語に対する考え方が変わって、
思考そのものも大きく変化した、という感想をいただきました。
彼女は難関の国立大学に合格しました。
そしてつい先日、京都大学の大学院に合格したと連絡をもらったばかりです。
国語の授業は能力がある人は楽しい?
私も学生の頃、
国語の授業がさっぱり分かりませんでした。
学校や塾の国語の授業は
国語が好きな人や国語の能力がある人だけのもの、という感じでした。
先生と相性が良ければ楽しいし、
苦手な先生だったら楽しくない。
国語ほど担当の先生によって内容も方針も変わる科目はないのではないかと思います。
どうも、国語は独特で“先生の世界”が展開されていることが多い。
統一感に欠けている。
学年が変わるごとにガラッとやることが変わり
混乱するお子さんもいることでしょう。
塾の方が統一感はあるでしょうね。
偏差値を上げる、という目標だけは絶対にぶれることはありませんから。
このような統一感のなさが
子どもを混乱させ、
国語嫌いを増やす要因になっているように思います。
しかし国語の読解力を
偏差値だけにしか結び付けない教育というのは
非常にもったいないのです。
なぜなら国語教育は「人生を拓く力」を身に付けさせてくれるから。
それは偏差値教育だけではできません。
問題をたくさん解けば国語の読解力はアップする!?
そもそも、国語の先生というのは国語が大好きな人がやっています。
もちろん学生時代から国語の読解力があって
国語の成績がいい人です。
だから、私は非常に珍しい国語教師といえるかもしれませんね!
国語ができる人、というのは
国語ができない人の気持ちがよく分かりません。
そしてできない人に説明するのが苦手。
内心「何で出来ないの?」「なんでわからないの?」と思っているようです。
なぜなら、彼らは感覚的にできてしまうからです。
感覚を相手にわかりやすく説明するのはとても難しい。
だから国語は訳の分からないもの、
国語は能力がある人だけのもの、と思われてしまうのではないでしょうか。
国語の先生たちにはぜひ、そのあたりを頑張って欲しいものですが…
その感覚の部分を鍛えてあげる必要があります。
問題集をたくさん解くだけでは、
ますます長文嫌いに拍車をかけ、
その感覚をなかなか鍛えにくいのです。
問題集を解くだけではダメです。
国語の読解力をつけるために小学生の頃からできることがあります。
①家庭で建設的な会話を
ことばを実際に口に出してみる、というワークです。
建設的な会話、と言われると小難しいのですが、
親「〇〇しなさい」
子「わかった」
という、一方通行の一回で終わってしまうやりとりではなく、
キャッチボールのように
何度もお互いに話す機会ができるように
理解を深めるように、
大人が質問を投げかけていく。誘導する、と言っても良いですね。
「〇〇はどう思う?」のような、
返答がYES、NOで終わらないオープンクエスチョンです。
返ってきた答えに反応することも大切。
「どうしてそうしたの?」
「それをしたときどんな感じがした?」
「周りの反応はどうだった?」
間違えても「追い詰めること」ではありません。
互いに気持ちよくしゃべれるように大人が気を配って導きましょう。
②文章を読む機会を作る
親はスマホばかりいじっているのに、
子どもには国語の読解問題をさせる…というのでは
子どもはいつまでたっても国語になじもうとしません。
大人が態度で示す必要があります。
まずは家族で一定時間、スマホなどのPCを手放し、
読書タイムを作ることがおすすめです。
たとえば毎週木曜日、20:00からはリビングに集まって家族で30分読書タイム。
その後、今日読んだ内容を1分で発表する。
自分の感想も発表。
それを聞いて家族が意見を述べたりする。
つまり、
自分の中にある思いを言葉にする習慣をつける、ということです。
③聞いた話を再現する
昔話などを読み聞かせをして、
どのような話だったか概要を説明してもらうという方法です。
主人公は誰か、どんな事件があったか、最後はどうなったか、登場人物の気持ちは、など
たくさん質問します。
昔話はどのような子でも喜んで聞きますし、
取り掛かりやすいので
質問すると一生懸命考える子が多いです。
このワークは全体把握力を養います。
俯瞰する力も付きます。
国語の能力は家庭の力で決まる
国語の読解力を上げる方法を三つ紹介しました。
ことばはコミュニケーション、意思伝達の手段です。
国語の能力は人と人のコミュニケーションが土台といえます。
ですから子ども一人で国語の読解力を伸ばすことは難しいのです。
このような力が問題をやみくもに解くだけでは養われるでしょうか?
国語が他の科目と同じ学び方をしても伸びにくいのはこのような性質があるからなのです。
国語はご家庭の力が必須です。
子どもの国語力を嘆く前に、できることがないか探し、
いっしょに国語力をアップさせるつもりで取り組みましょう。
私の塾ではその国語の読解力に関する“感覚”を鍛えるワークを取り入れています。
それは子どもたちにとってはゲーム感覚で取り組めて、楽しいものです。
楽しく国語の長文読解力を鍛えることができます。
いつからでも国語の読解力は身に付けられますよ。
諦めないで取り組んで欲しいですね。