「国語力」はどうすれば伸びるのか――本当の読解力を育てる方法

国語力の育て方

1.「国語力」は、すべての学力の土台になる

「算数ができない」のではなく、“問題文が読めていない”子どもたち

「うちの子は算数が苦手で……」
「理科の文章問題になると急に点数が下がるんです」

こうした悩みを持つ保護者の方は少なくありません。

しかし実際には、
“算数そのもの”が苦手なのではなく、

「問題文を正確に読めていない」

ケースが非常に多いのです。

たとえば、次のような問題があります。

「太郎さんは、120円のりんごを3個買いました。500円を出すと、おつりはいくらですか。」

この問題で間違える子どもの中には、

  • 「何を聞かれているのか分からない」
  • 「文章が頭に入ってこない」
  • 「条件整理ができない」

という状態の子がいます。

つまり、

“計算”の前に、“読む力”でつまずいている

のです。

これは算数だけではありません。

  • 理科
  • 社会
  • 英語
  • 高校受験
  • 大学入試

すべてに関わります。

なぜなら、学力とは本来、

「言葉を理解する力」

の上に成り立っているからです。

国語力とは、単に国語のテストで高得点を取るための力ではありません。

  • 相手の話を理解する
  • 自分の考えをまとめる
  • 条件を整理する
  • 文章を論理的に読む
  • 言葉の違いを感じ取る

こうした、

“考える力そのもの”

に深く関わっています。

近年、「読解力低下」が問題視されています。

実際、教科書を読めない、問題文の意味を取り違える、長文を最後まで読めない――そんな子どもが増えています。

だからこそ今、

「本当の国語力を育てること」

が、以前にも増して重要になっているのです。

 

2.なぜ今、「国語力の低下」が深刻なのか

本を読んでいても、読解力が育たない時代

「うちの子は本を読むのが好きなんです」

そう聞くと、多くの人は、

「それなら国語は得意でしょう」

と思います。

しかし実際には、

本を読んでいても、読解力が伸びない子

は少なくありません。

なぜでしょうか。

それは、

“読む”ことと、“理解する”ことは別だからです。

たとえば、物語を読んでいても、

  • なんとなく読み進めている
  • 雰囲気だけで読んでいる
  • 言葉を深く考えていない

場合、読解力はあまり育ちません。

最近は特に、

  • 短い動画
  • SNS
  • 刺激の強い情報

に触れる時間が増えています。

すると、

「じっくり読む力」

が育ちにくくなります。

文章を読むには、本来、

  • 前後をつなげる
  • 言葉の意味を考える
  • 登場人物の気持ちを想像する
  • 筆者の意図を探る

といった、

“思考”の作業

が必要です。

しかし、流し読みの習慣がつくと、

「読む=文字を追うこと」

になってしまいます。

すると、

  • 長文になると集中できない
  • 記述問題が書けない
  • 要約できない
  • 「つまり何?」が分からない

という状態になっていきます。

今の時代は、

「本を読んでいるか」

よりも、

「どう読んでいるか」

の方が大切なのです。

だからこそ、これから必要なのは、

ただ読書量を増やすことではなく、

“言葉を考えながら読む習慣”

を育てることなのです。

3.「国語力」とは何か

ただ文章を読めることではない

「国語力」と聞くと、

  • 漢字
  • 語彙
  • テストの点数

を思い浮かべる人が多いかもしれません。

もちろん、それらも大切です。

しかし、本当の国語力とは、

「言葉を通して考える力」

です。

文章を読んだとき、

  • なぜこの言葉を使ったのか
  • 本当に言いたいことは何か
  • どういう気持ちなのか
  • 前後はどうつながるのか

を考えられる力。

それが、読解力です。

さらに国語力には、

語彙力

も欠かせません。

言葉を知らなければ、文章は理解できません。

たとえば、

  • 「心情」
  • 「対比」
  • 「葛藤」
  • 「象徴」

といった言葉が分からなければ、文章の深い理解は難しくなります。

また、

表現力

も重要です。

自分の考えを言葉にできる子は、理解も深まります。

逆に、

「分かった気はするけど説明できない」

状態では、本当に理解できているとは言えません。

さらに、

想像力

も国語力の一部です。

物語を読むとき、

  • 登場人物の気持ち
  • 場面の空気
  • 言葉の裏側

を想像する力が必要になります。

つまり国語力とは、

  • 読解力
  • 語彙力
  • 思考力
  • 表現力
  • 想像力

が結びついた、

“人間の思考の土台”

なのです。

だからこそ、国語力は、

国語の成績だけでなく、

  • 学力全体
  • コミュニケーション
  • 将来の仕事
  • 人間関係

にまで大きく関わっていきます。

日本国語力育成会が、

「国語は最優先で学ぶべき科目である」と考える所以です。

4.国語が苦手な子に共通する「ある特徴」

“なんとなく読む”クセが、すべてを止めてしまう

国語が苦手な子には、ある共通点があります。

それは、

「なんとなく読んでいる」

ことです。

たとえば文章を読んでも、

  • 分からない言葉を飛ばす
  • 接続語を意識しない
  • 主語を追っていない
  • 「なぜ?」を考えない

まま読み進めてしまいます。

すると、文章全体がぼんやりしてしまい、

  • 内容が頭に残らない
  • 要約できない
  • 記述問題が書けない

状態になります。

特に多いのが、

「気分」で読んでしまう子

です。

雰囲気だけで理解した気になってしまう。

しかし、国語は本来、

“言葉を根拠に読む教科”

です。

たとえば、

「うれしそうだった」

と、

「少し安心したようだった」

では、気持ちのニュアンスが違います。

読解力が高い子は、

こうした言葉の違いを丁寧に読み取っています。

また、国語が苦手な子は、

「文章を止まって読まない」

傾向があります。

とりあえず、最後まで読むことが目的になってしまっていることもあります。

文字を目で追っているだけの状態です。

一方、本当に読める子は、

  • 「どういう意味だろう?」
  • 「なぜこの表現なのだろう?」
  • 「前とどうつながるのだろう?」

と考えながら読んでいます。

つまり、

読解力とは、“考えながら読む力”

なのです。

だからこそ、国語力を伸ばすためには、

単に問題を解くだけではなく、

「言葉を丁寧に読む習慣」

を育てる必要があります。

そこが、本当の国語学習の出発点なのです。

5.読解力を本当に伸ばす子は、「言葉」を丁寧に読んでいる

行間を読む力は、どう育つのか

読解力が高い子は、特別な才能を持っているのでしょうか。

もちろん、生まれ持った感性の違いはあるかもしれません。

しかし実際には、

「言葉を丁寧に読む習慣」

を持っているかどうかが、とても大きいのです。

たとえば、次の一文を考えてみましょう。

「彼は窓の外を見ながら、小さく息をついた。」

読解力が高い子は、

  • なぜ息をついたのか
  • どんな気持ちなのか
  • なぜ“窓の外”を見たのか

を考えます。

一方で、国語が苦手な子は、

「息をついたんだな」

で終わってしまいます。

国語の文章には、

“直接書かれていないこと”

がたくさんあります。

だからこそ、

  • 言葉の選び方
  • 表現の違い
  • 前後の流れ

を読み取る必要があります。

これが、よく言われる

「行間を読む力」

です。

しかし、「行間を読め」と言われても、急にできるようにはなりません。

大切なのは、

「なぜこの言葉なのだろう?」

と考える習慣です。

たとえば、

  • 「走った」
  • 「駆け出した」
  • 「飛び出した」

は、すべて似ています。

しかし、受ける印象は違います。

読解力の高い子は、

こうした微妙な違いを感じ取りながら読んでいます。

つまり読解力とは、

“言葉に敏感になる力”

とも言えるのです。

そのためには、

  • 分からない言葉を調べる
  • 気になる表現を考える
  • 「なぜ?」を持ちながら読む

ことが大切です。

国語力は、

ただ問題を解いているだけでは、なかなか伸びません。

本当に大切なのは、

「言葉を味わう経験」

なのです。

6.実は最強の勉強法――「音読」が読解力を育てる理由

なぜ昔の子どもたちは国語に強かったのか

国語力を伸ばす方法として、

私は、

「音読」

を非常に大切にしています。

オンライン授業では6種類の音読を出来るだけやります。

読解力がぐんぐん伸びる!20年の国語教師が実践する6種類の音読法
音読は読解力を育てる最も効果的な学習法の一つです。20年以上国語を指導してきた経験から、読解力・国語力を伸ばす6種類の音読法を詳しく紹介。家庭ですぐ実践できる具体的な方法を解説します。

内心、

「今さら音読ですか?」

と思う人もいることでしょう。

しかし実は、音読には、

読解力を育てる要素

がたくさん詰まっています。

音読をすると、

  • 言葉を飛ばせない
  • 文のリズムを感じる
  • 主語と述語が分かる
  • 表現の違いに気づく

ようになります。

黙読だけだと、

人は意外と“適当に”読んでしまいます。

別のことを考えてしまうこともあります。

しかし音読では、

「言葉を一つひとつ通る」

必要があります。

これが、とても大きいのです。

また、音読を続けると、

語彙力

も伸びます。

良質な文章を繰り返し読むことで、

自然に言葉が蓄積されていくからです。

口に出したことがある、行ってみたことがある言葉を増やすのです。

さらに、

表現力

にもつながります。

人は、自分の中にない言葉は使えません。

つまり、

「良い文章に触れること」

そのものが、国語力を育てるのです。

昔の子どもたちは、

  • 教科書音読
  • 暗唱
  • 素読

をよく行っていました。

だからこそ、

正しい文法に基づいた文章感覚が自然に身についていたのです。

もちろん、

ただ機械的に読めばよいわけではありません。

大切なのは、

  • 意味を考える
  • 感情を想像する
  • 表現を感じる

ことです。

特におすすめなのは、

「親子音読」

です。

短い時間でも構いません。

一緒に文章を読むだけで、

  • 言葉への意識
  • 集中力
  • 読む習慣

が大きく変わっていきます。

おまけに、親子の楽しい時間が持てるようになり、絆が深まることも。

今の時代だからこそ、

「ゆっくり読む経験」

が必要なのです。

7.家庭でできる「本当の国語力」の育て方

今日からできる5つの実践

では、家庭では具体的に何をすればよいのでしょうか。

ここでは、

今日からできる方法を5つ紹介します。

① 音読を習慣にする

まず最もおすすめなのが音読です。

毎日5分でも構いません。

大切なのは、

「継続すること」

です。

おすすめは、

  • 教科書
  • 昔話
  • 良質な物語文

です。

文章のリズムを感じる経験が、読解力を育てます。

ぜひ、当教室がお勧めしている6種類の音読を実践してみてください。

全部しなくてもいいです。

『進撃の巨人』で記述力アップ?子どもの感想を言語化する国語トレーニング
子どもの記述力は、家庭での何気ない会話から育ちます。「どう思った?」「なぜそう感じた?」という問いかけを通して、自分の考えを言葉にする力を伸ばす方法を、実際の授業をもとに紹介します。

② 「どういう意味?」を会話する

国語力は、

会話の中

でも育ちます。

たとえば、

「この言葉、どういう意味だと思う?」

と聞くだけでも違います。

子どもが自分の言葉で説明しようとすると、

  • 思考力
  • 語彙力
  • 表現力

が鍛えられます。

③ 要約する習慣をつける

読んだ後に、

「結局、どんな話だった?」

と聞く。

これだけでも効果があります。

要約は、

「何が大事かを整理する力」

を育てます。

④ 分からない言葉を放置しない

読解力が伸びない子は、

分からない言葉を飛ばしがちです。

しかし、

語彙力は読解力の土台

です。

気になった言葉は、

  • 調べる
  • 使ってみる
  • 会話に入れる

ことが大切です。

⑤ 良い文章に触れる

短い刺激ばかりでは、

深い読解力は育ちにくくなります。

だからこそ、

  • 良質な物語
  • 美しい文章
  • 丁寧な言葉

に触れる時間が必要です。

国語力は、

一日で伸びるものではありません。

しかし、

毎日の小さな積み重ね

が、確実に子どもの未来を変えていきます。

⑥感想を聞く

これが私はいちばん大事かもしれないと思っています。

出合った文章に何を感じ、どんな感想を持ったか?

これを言葉にする習慣は、

自分の内面にあるものに言葉を与え、外に出し、誰かに共有する体験。

国語力アップに関わる、非常に有効なトレーニングです。

国語力がない子は「別に…」「何もありません」と堂々と言います。

言語化が面倒くさいからです。

また別の記事で詳しく解説します。

8.「読書好き=国語ができる」ではない

大切なのは、“どう読むか”

「本をたくさん読めば国語力が伸びる」

そう思われがちです。

もちろん、読書は大切です。

しかし、

“読むだけ”では不十分

な場合があります。

実際、

  • 本は好き
  • たくさん読んでいる

のに、

  • 記述問題が苦手
  • 要約できない
  • 説明文が読めない

子は少なくありません。

なぜでしょうか。

それは、

「受け身の読書」

になっているからです。

本当に読解力が育つ読書は、

  • 言葉を考える
  • 登場人物を想像する
  • 表現の違いを感じる
  • 「なぜ?」を持つ

読書です。

つまり大切なのは、

「何冊読んだか」

ではなく、

「どう読んだか」

なのです。

だからこそ、

読書量だけを追うのではなく、

“深く読む経験”

を大切にしてほしいと思います。

9.国語力は、一生を支える力になる

「読む力」が、その子の未来を変える

国語力は、

単なる学校の教科ではありません。


  • 相手の話を理解する
  • 自分の考えを伝える
  • 文章を読み解く
  • 情報を判断する

こうした力は、

すべて「言葉」

の上に成り立っています。

だからこそ、国語力は、

  • 学力
  • 人間関係
  • 将来の仕事
  • 生きる力

そのものにつながっていきます。

今は、

情報があふれる時代です。

だからこそ、

「自分で考える力」

が必要になります。

その土台になるのが、

国語力

なのです。

国語力は、

すぐには伸びません。

しかし、

  • 丁寧に読む
  • 言葉を考える
  • 音読する
  • 会話する

そうした積み重ねが、

簡単に壊れない土台を持った国語力を作っていきます。

確実に子どもの未来を支えていきます。

大きな木を育んでいると思ってください。

成長が早い木は

大きいけれど、ヒョロヒョロした木になり、ちょっとした風で倒れます。

一方、

ゆっくり成長した木は、

土台が頑丈なので幹は太く、枝葉を大きくゆったり伸ばし、台風でも倒れません。

 

日本国語力育成会では、

「テクニック」だけではない、

“本当の国語力”

を育てることを大切にしています。

子どもたちが、

言葉を通して世界を深く理解し、

自分の人生と未来を切り拓いていけるように。

そして自分に自信と誇りを持った、幸福な日本人が増えるように。

そのための国語教育を、これからも考えていきたいと思います。

日本国語力育成会では、お子さん一人ひとりの考え方や学習の癖を分析し、読解力だけでなく、「自分ならできる」という自信も育てる指導を行っています。

LINE登録者限定・無料国語力診断や、国語力添削コースもご用意していますので、お気軽にご相談ください。

▼答案診断では、今、何を、どう頑張ったらいいかが分かります。

わが子の国語力・答案診断
答案は、お子さまからの「メッセージ」です。模試やテストの答案が返却されたあと、点数だけを見て終わっていませんか。「今回はよかった!」「思ったよりできなかった……」もちろん点数は大切です。しかし、本当に見るべきなのは、その点数に至った**「過…

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国語教師歴20年以上のプロが直接添削。国語力添削コースでは、読解力・記述力・思考力を育てながら、一生使える国語力の土台を築きます。国語が苦手なお子さま、中学受験・高校受験を控えた方におすすめです。

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