- 1.「国語力」は、すべての学力の土台になる
- 「算数ができない」のではなく、“問題文が読めていない”子どもたち
- 「問題文を正確に読めていない」
- “計算”の前に、“読む力”でつまずいている
- 「言葉を理解する力」
- “考える力そのもの”
- 「本当の国語力を育てること」
- 本を読んでいても、読解力が育たない時代
- 本を読んでいても、読解力が伸びない子
- “読む”ことと、“理解する”ことは別だからです。
- 「じっくり読む力」
- “思考”の作業
- 「本を読んでいるか」
- 「どう読んでいるか」
- “言葉を考えながら読む習慣”
- ただ文章を読めることではない
- 「言葉を通して考える力」
- 語彙力
- 表現力
- 想像力
- “人間の思考の土台”
- “なんとなく読む”クセが、すべてを止めてしまう
- 「なんとなく読んでいる」
- 「気分」で読んでしまう子
- “言葉を根拠に読む教科”
- 「文章を止まって読まない」
- 読解力とは、“考えながら読む力”
- 「言葉を丁寧に読む習慣」
- 行間を読む力は、どう育つのか
- 「言葉を丁寧に読む習慣」
- “直接書かれていないこと”
- 「行間を読む力」
- 「なぜこの言葉なのだろう?」
- “言葉に敏感になる力”
- 「言葉を味わう経験」
- なぜ昔の子どもたちは国語に強かったのか
- 「音読」
- 読解力を育てる要素
- 「言葉を一つひとつ通る」
- 語彙力
- 表現力
- 「親子音読」
- 「ゆっくり読む経験」
- 今日からできる5つの実践
- ① 音読を習慣にする
- 「継続すること」
- ② 「どういう意味?」を会話する
- 会話の中
- ③ 要約する習慣をつける
- 「何が大事かを整理する力」
- ④ 分からない言葉を放置しない
- 語彙力は読解力の土台
- ⑤ 良い文章に触れる
- 毎日の小さな積み重ね
- ⑥感想を聞く
- 大切なのは、“どう読むか”
- “読むだけ”では不十分
- 「受け身の読書」
- 「何冊読んだか」
- 「どう読んだか」
- “深く読む経験”
- 「読む力」が、その子の未来を変える
- すべて「言葉」
- 「自分で考える力」
- 国語力
- “本当の国語力”
1.「国語力」は、すべての学力の土台になる
「算数ができない」のではなく、“問題文が読めていない”子どもたち
「うちの子は算数が苦手で……」
「理科の文章問題になると急に点数が下がるんです」
こうした悩みを持つ保護者の方は少なくありません。
しかし実際には、
“算数そのもの”が苦手なのではなく、
「問題文を正確に読めていない」
ケースが非常に多いのです。
たとえば、次のような問題があります。
「太郎さんは、120円のりんごを3個買いました。500円を出すと、おつりはいくらですか。」
この問題で間違える子どもの中には、
- 「何を聞かれているのか分からない」
- 「文章が頭に入ってこない」
- 「条件整理ができない」
という状態の子がいます。
つまり、
“計算”の前に、“読む力”でつまずいている
のです。
これは算数だけではありません。
- 理科
- 社会
- 英語
- 高校受験
- 大学入試
すべてに関わります。
なぜなら、学力とは本来、
「言葉を理解する力」
の上に成り立っているからです。
国語力とは、単に国語のテストで高得点を取るための力ではありません。
- 相手の話を理解する
- 自分の考えをまとめる
- 条件を整理する
- 文章を論理的に読む
- 言葉の違いを感じ取る
こうした、
“考える力そのもの”
に深く関わっています。
近年、「読解力低下」が問題視されています。
実際、教科書を読めない、問題文の意味を取り違える、長文を最後まで読めない――そんな子どもが増えています。
だからこそ今、
「本当の国語力を育てること」
が、以前にも増して重要になっているのです。
2.なぜ今、「国語力の低下」が深刻なのか
本を読んでいても、読解力が育たない時代
「うちの子は本を読むのが好きなんです」
そう聞くと、多くの人は、
「それなら国語は得意でしょう」
と思います。
しかし実際には、
本を読んでいても、読解力が伸びない子
は少なくありません。
なぜでしょうか。
それは、
“読む”ことと、“理解する”ことは別だからです。
たとえば、物語を読んでいても、
- なんとなく読み進めている
- 雰囲気だけで読んでいる
- 言葉を深く考えていない
場合、読解力はあまり育ちません。
最近は特に、
- 短い動画
- SNS
- 刺激の強い情報
に触れる時間が増えています。
すると、
「じっくり読む力」
が育ちにくくなります。
文章を読むには、本来、
- 前後をつなげる
- 言葉の意味を考える
- 登場人物の気持ちを想像する
- 筆者の意図を探る
といった、
“思考”の作業
が必要です。
しかし、流し読みの習慣がつくと、
「読む=文字を追うこと」
になってしまいます。
すると、
- 長文になると集中できない
- 記述問題が書けない
- 要約できない
- 「つまり何?」が分からない
という状態になっていきます。
今の時代は、
「本を読んでいるか」
よりも、
「どう読んでいるか」
の方が大切なのです。
だからこそ、これから必要なのは、
ただ読書量を増やすことではなく、
“言葉を考えながら読む習慣”
を育てることなのです。
3.「国語力」とは何か
ただ文章を読めることではない
「国語力」と聞くと、
- 漢字
- 語彙
- テストの点数
を思い浮かべる人が多いかもしれません。
もちろん、それらも大切です。
しかし、本当の国語力とは、
「言葉を通して考える力」
です。
文章を読んだとき、
- なぜこの言葉を使ったのか
- 本当に言いたいことは何か
- どういう気持ちなのか
- 前後はどうつながるのか
を考えられる力。
それが、読解力です。
さらに国語力には、
語彙力
も欠かせません。
言葉を知らなければ、文章は理解できません。
たとえば、
- 「心情」
- 「対比」
- 「葛藤」
- 「象徴」
といった言葉が分からなければ、文章の深い理解は難しくなります。
また、
表現力
も重要です。
自分の考えを言葉にできる子は、理解も深まります。
逆に、
「分かった気はするけど説明できない」
状態では、本当に理解できているとは言えません。
さらに、
想像力
も国語力の一部です。
物語を読むとき、
- 登場人物の気持ち
- 場面の空気
- 言葉の裏側
を想像する力が必要になります。
つまり国語力とは、
- 読解力
- 語彙力
- 思考力
- 表現力
- 想像力
が結びついた、
“人間の思考の土台”
なのです。
だからこそ、国語力は、
国語の成績だけでなく、
- 学力全体
- コミュニケーション
- 将来の仕事
- 人間関係
にまで大きく関わっていきます。
日本国語力育成会が、
「国語は最優先で学ぶべき科目である」と考える所以です。
4.国語が苦手な子に共通する「ある特徴」
“なんとなく読む”クセが、すべてを止めてしまう
国語が苦手な子には、ある共通点があります。
それは、
「なんとなく読んでいる」
ことです。
たとえば文章を読んでも、
- 分からない言葉を飛ばす
- 接続語を意識しない
- 主語を追っていない
- 「なぜ?」を考えない
まま読み進めてしまいます。
すると、文章全体がぼんやりしてしまい、
- 内容が頭に残らない
- 要約できない
- 記述問題が書けない
状態になります。
特に多いのが、
「気分」で読んでしまう子
です。
雰囲気だけで理解した気になってしまう。
しかし、国語は本来、
“言葉を根拠に読む教科”
です。
たとえば、
「うれしそうだった」
と、
「少し安心したようだった」
では、気持ちのニュアンスが違います。
読解力が高い子は、
こうした言葉の違いを丁寧に読み取っています。
また、国語が苦手な子は、
「文章を止まって読まない」
傾向があります。
とりあえず、最後まで読むことが目的になってしまっていることもあります。
文字を目で追っているだけの状態です。
一方、本当に読める子は、
- 「どういう意味だろう?」
- 「なぜこの表現なのだろう?」
- 「前とどうつながるのだろう?」
と考えながら読んでいます。
つまり、
読解力とは、“考えながら読む力”
なのです。
だからこそ、国語力を伸ばすためには、
単に問題を解くだけではなく、
「言葉を丁寧に読む習慣」
を育てる必要があります。
そこが、本当の国語学習の出発点なのです。
5.読解力を本当に伸ばす子は、「言葉」を丁寧に読んでいる
行間を読む力は、どう育つのか
読解力が高い子は、特別な才能を持っているのでしょうか。
もちろん、生まれ持った感性の違いはあるかもしれません。
しかし実際には、
「言葉を丁寧に読む習慣」
を持っているかどうかが、とても大きいのです。
たとえば、次の一文を考えてみましょう。
「彼は窓の外を見ながら、小さく息をついた。」
読解力が高い子は、
- なぜ息をついたのか
- どんな気持ちなのか
- なぜ“窓の外”を見たのか
を考えます。
一方で、国語が苦手な子は、
「息をついたんだな」
で終わってしまいます。
国語の文章には、
“直接書かれていないこと”
がたくさんあります。
だからこそ、
- 言葉の選び方
- 表現の違い
- 前後の流れ
を読み取る必要があります。
これが、よく言われる
「行間を読む力」
です。
しかし、「行間を読め」と言われても、急にできるようにはなりません。
大切なのは、
「なぜこの言葉なのだろう?」
と考える習慣です。
たとえば、
- 「走った」
- 「駆け出した」
- 「飛び出した」
は、すべて似ています。
しかし、受ける印象は違います。
読解力の高い子は、
こうした微妙な違いを感じ取りながら読んでいます。
つまり読解力とは、
“言葉に敏感になる力”
とも言えるのです。
そのためには、
- 分からない言葉を調べる
- 気になる表現を考える
- 「なぜ?」を持ちながら読む
ことが大切です。
国語力は、
ただ問題を解いているだけでは、なかなか伸びません。
本当に大切なのは、
「言葉を味わう経験」
なのです。
6.実は最強の勉強法――「音読」が読解力を育てる理由
なぜ昔の子どもたちは国語に強かったのか
国語力を伸ばす方法として、
私は、
「音読」
を非常に大切にしています。
オンライン授業では6種類の音読を出来るだけやります。

内心、
「今さら音読ですか?」
と思う人もいることでしょう。
しかし実は、音読には、
読解力を育てる要素
がたくさん詰まっています。
音読をすると、
- 言葉を飛ばせない
- 文のリズムを感じる
- 主語と述語が分かる
- 表現の違いに気づく
ようになります。
黙読だけだと、
人は意外と“適当に”読んでしまいます。
別のことを考えてしまうこともあります。
しかし音読では、
「言葉を一つひとつ通る」
必要があります。
これが、とても大きいのです。
また、音読を続けると、
語彙力
も伸びます。
良質な文章を繰り返し読むことで、
自然に言葉が蓄積されていくからです。
口に出したことがある、行ってみたことがある言葉を増やすのです。
さらに、
表現力
にもつながります。
人は、自分の中にない言葉は使えません。
つまり、
「良い文章に触れること」
そのものが、国語力を育てるのです。
昔の子どもたちは、
- 教科書音読
- 暗唱
- 素読
をよく行っていました。
だからこそ、
正しい文法に基づいた文章感覚が自然に身についていたのです。
もちろん、
ただ機械的に読めばよいわけではありません。
大切なのは、
- 意味を考える
- 感情を想像する
- 表現を感じる
ことです。
特におすすめなのは、
「親子音読」
です。
短い時間でも構いません。
一緒に文章を読むだけで、
- 言葉への意識
- 集中力
- 読む習慣
が大きく変わっていきます。
おまけに、親子の楽しい時間が持てるようになり、絆が深まることも。
今の時代だからこそ、
「ゆっくり読む経験」
が必要なのです。
7.家庭でできる「本当の国語力」の育て方
今日からできる5つの実践
では、家庭では具体的に何をすればよいのでしょうか。
ここでは、
今日からできる方法を5つ紹介します。
① 音読を習慣にする
まず最もおすすめなのが音読です。
毎日5分でも構いません。
大切なのは、
「継続すること」
です。
おすすめは、
- 教科書
- 昔話
- 良質な物語文
です。
文章のリズムを感じる経験が、読解力を育てます。
ぜひ、当教室がお勧めしている6種類の音読を実践してみてください。
全部しなくてもいいです。

② 「どういう意味?」を会話する
国語力は、
会話の中
でも育ちます。
たとえば、
「この言葉、どういう意味だと思う?」
と聞くだけでも違います。
子どもが自分の言葉で説明しようとすると、
- 思考力
- 語彙力
- 表現力
が鍛えられます。
③ 要約する習慣をつける
読んだ後に、
「結局、どんな話だった?」
と聞く。
これだけでも効果があります。
要約は、
「何が大事かを整理する力」
を育てます。
④ 分からない言葉を放置しない
読解力が伸びない子は、
分からない言葉を飛ばしがちです。
しかし、
語彙力は読解力の土台
です。
気になった言葉は、
- 調べる
- 使ってみる
- 会話に入れる
ことが大切です。
⑤ 良い文章に触れる
短い刺激ばかりでは、
深い読解力は育ちにくくなります。
だからこそ、
- 良質な物語
- 美しい文章
- 丁寧な言葉
に触れる時間が必要です。
国語力は、
一日で伸びるものではありません。
しかし、
毎日の小さな積み重ね
が、確実に子どもの未来を変えていきます。
⑥感想を聞く
これが私はいちばん大事かもしれないと思っています。
出合った文章に何を感じ、どんな感想を持ったか?
これを言葉にする習慣は、
自分の内面にあるものに言葉を与え、外に出し、誰かに共有する体験。
国語力アップに関わる、非常に有効なトレーニングです。
国語力がない子は「別に…」「何もありません」と堂々と言います。
言語化が面倒くさいからです。
また別の記事で詳しく解説します。
8.「読書好き=国語ができる」ではない
大切なのは、“どう読むか”
「本をたくさん読めば国語力が伸びる」
そう思われがちです。
もちろん、読書は大切です。
しかし、
“読むだけ”では不十分
な場合があります。
実際、
- 本は好き
- たくさん読んでいる
のに、
- 記述問題が苦手
- 要約できない
- 説明文が読めない
子は少なくありません。
なぜでしょうか。
それは、
「受け身の読書」
になっているからです。
本当に読解力が育つ読書は、
- 言葉を考える
- 登場人物を想像する
- 表現の違いを感じる
- 「なぜ?」を持つ
読書です。
つまり大切なのは、
「何冊読んだか」
ではなく、
「どう読んだか」
なのです。
だからこそ、
読書量だけを追うのではなく、
“深く読む経験”
を大切にしてほしいと思います。
9.国語力は、一生を支える力になる
「読む力」が、その子の未来を変える
国語力は、
単なる学校の教科ではありません。
- 相手の話を理解する
- 自分の考えを伝える
- 文章を読み解く
- 情報を判断する
こうした力は、
すべて「言葉」
の上に成り立っています。
だからこそ、国語力は、
- 学力
- 人間関係
- 将来の仕事
- 生きる力
そのものにつながっていきます。
今は、
情報があふれる時代です。
だからこそ、
「自分で考える力」
が必要になります。
その土台になるのが、
国語力
なのです。
国語力は、
すぐには伸びません。
しかし、
- 丁寧に読む
- 言葉を考える
- 音読する
- 会話する
そうした積み重ねが、
簡単に壊れない土台を持った国語力を作っていきます。
確実に子どもの未来を支えていきます。
大きな木を育んでいると思ってください。
成長が早い木は
大きいけれど、ヒョロヒョロした木になり、ちょっとした風で倒れます。
一方、
ゆっくり成長した木は、
土台が頑丈なので幹は太く、枝葉を大きくゆったり伸ばし、台風でも倒れません。
日本国語力育成会では、
「テクニック」だけではない、
“本当の国語力”
を育てることを大切にしています。
子どもたちが、
言葉を通して世界を深く理解し、
自分の人生と未来を切り拓いていけるように。
そして自分に自信と誇りを持った、幸福な日本人が増えるように。
そのための国語教育を、これからも考えていきたいと思います。


